1. 業績動向
(1) 2023年12月期連結業績
窪田製薬ホールディングス<4596>の2023年12月期の連結業績は、事業収益で39百万円(前期比31百万円増)、営業損失で1,504百万円(同534百万円縮小)、税引前損失で1,489百万円(同526百万円縮小)、親会社の所有者に帰属する当期損失で1,489百万円(同526百万円縮小)となった。
事業収益は、「Kubota Glass」の販売収入が増加した。
※2024年3月18日付で、2023年12月期に減損損失を計上することになったため、業績数値等の一部訂正を発表した。
(2) 2024年12月期の業績見通し
2024年12月期の連結業績見通しは非開示としている。
事業費用に関しては「Kubota Glass」に関連した開発費や販売関連費用を除いて、全体的に絞り込む方針に変わりない。コスト見直しの対象として、米国子会社の費用削減を計画している。ここ数年、為替の円安が進んだことで米国子会社のコストが円換算での費用増要因となっていた。
(3) 今後のビジネス戦略について
中期的には、「Kubota Glass」をAR機器として販売拡大し、開発費を最小限に抑えて利益をねん出したのちに、近視抑制・治療用医療機器としての開発及び販売をパートナー企業と組みながら世界で展開し、獲得した利益によってさらに他製品の開発を進めて、ライセンス収入やマイルストーンも獲得しながら収益を拡大する戦略だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)