1. 2025年3月期第3四半期の業績概要
2025年3月期第3四半期の業績は、売上高60,501百万円(前年同期比2.8%減)、営業利益11,970百万円(同15.5%減)、経常利益11,414百万円(同17.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益7,855百万円(同19.4%減)となった。不動産サービス事業やホテル運営等のストック型事業において過去最高益を更新し、堅調な業績を記録した。
販売費及び一般管理費については、計画どおりの進捗が見られ、人的資本投資による人件費の増加や、事業・システムへの投資、さらにはM&Aに伴うのれん償却費が前年同期に比べ増加したものの、全体としては計画に沿った管理がなされている。採用活動においては、数年前から新入社員の給与ベースアップを進め、不動産業界内で競争力のある水準を維持している。人財面については、新卒採用により年間20~30名を確保しており、離職率も低い。キャリア採用もほぼ毎月行っており、競争環境の激化に対応している。直近5期の経常利益推移や、第4四半期に向けた売却契約の進捗状況と、好調なストック型事業との相乗効果により、通期業績予想は期初の見通しどおり達成されると弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)