*15:46JST テラスカイ Research Memo(6):業績好調とサーバーワークスの株式上場に伴う含み益拡大で、純資産が大幅増加

■業績動向

2. 財務状況と経営指標
テラスカイ<3915>の2020年2月期第1四半期末の総資産は前期末比6,230百万円増加の11,860百万円と大きく増加した。主な変動要因を見ると、流動資産では収益の拡大に伴って現金及び預金が757百万円増加した。
固定資産ではCuonの子会社化に伴いのれんが185百万円増加したほか、サーバーワークスの株式上場に伴い投資有価証券が5,181百万円増加した。

負債合計は前期末比2,096百万円増加の4,514百万円となった。主な変動要因を見ると、流動負債では未払法人税等が192百万円、前受金が198百万円増加し、固定負債ではサーバーワークスの含み益拡大に伴い繰延税金負債が1,662百万円増加した。また、純資産は前期末比4,133百万円増加の7,345百万円となった。利益剰余金が362百万円増加したほか、サーバーワークスの株式上場に伴う時価評価替えによってその他有価証券評価差額金が3,786百万円増加したことによる。

経営指標を見ると、純資産の増加に伴い自己資本比率が前期末の52.5%から60.1%へ上昇したほか、有利子負債比率も29.4%から10.9%に低下するなど大きく改善した。
また、ネットキャッシュ(現金及び預金-有利子負債)についても前期末比で846百万円増加の1,879百万円となるなど財務基盤の強化が進んだと言える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)





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