様子見ムードが漂う流れ。メーデー(労働節)により、香港市場があす5月1日、本土市場は1~3日が休場となるため、積極的な売買が手控えられた。また、ハンセン指数はこのところ急ピッチに上昇し、足元では約5カ月ぶりの高値を回復したとあって売り圧力も高まっている。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。米長期金利の低下や、中国の景気対策に対する期待感が引き続き支えとなっている。中国景況感指数が概ね良好だったこともプラス。
ハンセン指数の構成銘柄では、家電メーカー中国大手の海爾智家(6690/HK)が7.9%高、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が5.2%高、石油生産大手の中国海洋石油(883/HK)が2.7%高と上げが目立った。
セクター別では、石油・石炭がしっかり。
そのほか、増益決算を明らかにした銘柄では、業界大手の青島ビール(168/HK)が1.7%値を上げている。
半面、中国の保険・証券セクターは安い。中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.5%、中国人民財産保険(2328/HK)が2.1%、中国平安保険(2318/HK)が1.8%、華泰証券(6886/HK)が5.3%、中信建投証券(6066/HK)が4.9%ずつ下落した。
一方、本土市場は5日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.27%安の3104.82ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。ハイテク株、インフラ関連株、素材株、自動車株、保険・証券株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。銀行株、医薬株、食品・酒造株、公益株も買われた。
亜州リサーチ(株)