「トランプ関税」の警戒感が重しとなる流れ。
なお、取引時間中に公表された今年1~2月の中国貿易統計は、米ドル建て輸出が2.3%増と予想(5.9%増)を下回り、輸入は8.4%減と予想(1.0%増)外のマイナスだった。相場に対する影響は限定されている。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、不動産の下げが目立つ。信達地産(600657/SH)が4.2%安、緑地HD(600606/SH)が3.1%安、中華企業(600675/SH)が2.5%安、新城控股集団(601155/SH)が1.9%安で引けた。
ハイテク株も総じて安い。フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が3.5%、半導体製造装置の瑞芯微(603893/SH)が3.0%、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が2.2%、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が2.1%、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が1.9%、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が1.5%ずつ下落した。
半面、軍需産業株はしっかり。航空用エンジンメーカーの中航動力(600893/SH)が5.1%、航空宇宙製品の江西洪都航空工業(600316/SH)が3.4%、航空機開発・製造・販売の中航瀋飛(600760/SH)が2.2%、航空製品の中国航発航空科技(600391/SH)が0.9%、弾薬・ロケットの長城軍工(601606/SH)が0.8%ずつ上昇した。消費関連株、資源・素材株、銀行株も買われている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.45ポイント(0.17%)安の265.79ポイント、深センB株指数が8.09ポイント(0.66%)安の1213.53ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)