*16:58JST 27日の中国本土市場概況:上海総合1.4%高で反発、ハイテク関連に買い
27日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比38.63ポイント(1.35%)高の2902.19ポイントと反発した。
8月1日以来の高値水準を回復している。上海A株指数も上昇し、40.51ポイント(1.35%)高の3040.42ポイントで取引を終えた。

米中通商交渉の進展期待が強まる流れ。G7首脳会議で訪問したフランスでトランプ米大統領は26日、「中国側から通商協議再開の申し入れがあった。交渉を再開する」と述べた。中国で通商問題を担当する劉鶴副首相はこれより先、「貿易戦争のエスカレートには断固として反対する。
冷静な協議を通じ、問題を解決する方針だ」と発言している。企業業績の回復基調も好材料。全国工業企業の利益総額は今年7月、前年同月比で2.6%増加した。2カ月ぶりにプラス成長を回復したことで、国内景気の過度な減速懸念が薄らいでいる。

業種別では、ハイテク関連の上げが目立つ。インターネット・セキュリティーの三六零安全科技(601360/SH)がストップ高、フラッシュメモリなど製造の北京兆易創新科技(603986/SH)が6.7%高、金融機関向けソフトの恒生電子(600570/SH)が6.5%高で引けた。
証券株も高い。中信建投証券(601066/SH)が9.0%上昇した。MSCIは27日引け後、グローバル株価指数のA株組み入れ比率を10→15%に引き上げる。市場活性化の思惑が広がった。このほか自動車株、消費関連株、運輸株、インフラ関連株、不動産株、医薬品株、資源・素材株、銀行株など幅広く物色されている。

外貨建てB株も値上がり。
上海B株指数が2.08ポイント(0.80%)高の263.28ポイント、深センB株指数が4.99ポイント(0.53%)高の947.47ポイントで終了した。

【亜州IR】




《FA》