週明け31日の中国本土市場は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比8.13ポイント(0.24%)安の3395.68ポイントと3日ぶりに反落した(上海A株指数は0.24%安の3558.98ポイント)。
銀行業績の悪化が重し。主要企業の中間決算発表がほぼ一巡するなか、主要行の決算で減益や不良債権比率上昇が多くみられたことを嫌気した。社債デフォルト(債務不履行)の警戒感も再燃。新型コロナウイルス禍で債務返済猶予を受けた企業に関し、この先2四半期程度で合計106億人民元以上が返済期限を迎える——と伝えられた。
ただ、大きく売り込む動きはみられない。中国景気の持ち直しが意識された。
業種別では、銀行・保険の下げが目立つ。招商銀行(600036/SH)が2.0%安、上海浦東発展銀行(600000/SH)が1.0%安、新華人寿保険(601336/SH)が3.0%安、中国人寿保険(601628/SH)が2.4%安で引けた。
ITハイテク株も安い。
半面、食品飲料株はしっかり。乳製品グループ大手の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が3.3%、白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が1.7%ずつ上昇した。証券株、防衛関連株、産金株、紙パルプ株も買われている。
一方、外貨建てB株相場は値上がり。
亜州リサーチ(株)
《FA》