1日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比226.19ポイント(0.86%)高の26567.68ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が113.17ポイント(1.07%)高の10659.64ポイントとそろって反発した。売買代金は1531億2600万香港ドルに縮小している(11月30日は2406億8700万香港ドル)。
中国景気の持ち直しが改めて意識される流れ。取引時間中に発表された11月の財新中国製造業PMI(民間集計)は54.9となり、低下予想(53.5)に反し前月(53.6)から上昇した(およそ10年ぶりの高水準を記録)。前日には、同月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)が上振れし、景況判断の境目となる50を9カ月連続で上回ったことが明らかにされている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)が3.8%高、本土最大手行の中国工商銀行(1398/HK)が3.7%高、保険事業で中国2位の中国平安保険(2318/HK)が3.6%高、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.7%高と上げが目立った。
セクター別では、中国の金融が高い。上記した中国工商銀行と中国平安保険のほか、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が5.9%、中信銀行(CITICバンク:998/HK)が4.2%、中国太平保険HD(966/HK)が7.7%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が4.8%ずつ上昇した。