しめサバなどに調理されたサバは、どこから見ても美味しそうに見えます。
しかし我々釣り人は、釣り場で生きたサバに遭遇する機会があるわけで、それを自分で料理しなければなりません。
特に刺身などの生食をしたいときに注意しなければならないのが、アニサキスです。
いったい何者なのか、見つけ方や対策についてご紹介しましょう。
釣り上げたサバに付いているアニサキスとは
釣り場でゲットしたサバを活け締めにして持ち帰ったら、まずはキッチンで三枚におろします。
その際にエラや内臓を取り除くのですが、内蔵の取れた身の内側や血合いの部分に、見慣れない細いものがウゴウゴしています。
どちらが頭か分からない、糸ミミズを白くしたような生き物の正体が、寄生虫・アニサキスです。
サバやアジなどの青物や、イカの身にも棲み付いていることがありますよ。
長さは3センチほどで、太さは1ミリぐらいでしょうか。
これを生きたまま誤って食べてしまうと、人間に害を及ぼす存在に。
胃や腸の壁にくっ付いて、強烈な痛みを発生させるのです。
もしそうなった場合は、すみやかに医療機関を訪れて治療を受けるようにしてください。
「めっちゃ怖いじゃん!アニサキスの対策方法ってあるのかな?」
本来アニサキスは魚の内臓に棲んでいるのですが、魚が死んで時間が経つと、筋肉のほうへと移り棲んでしまう習性があります。
対策があるとすれば、我々が食べる筋肉=身のほうへ移るまでに、すなわち釣って生きている状態で素早くさばいて、内蔵を取り除いてしまうと効果的かもしれません。
それでも釣り場での作業になりますから、見落としがあると考えたほうがいいでしょう。
持ち帰って自宅でサバをさばく際に、自分の目で見てアニサキスを発見するのが、確実な見つけ方といえそうですね。
そのときに用いるまな板は、白くないほうがアニサキスを見つけやすいでしょう。
「いやぁ、そんな対策だけでは心もとないよ。他にないのかな?」
実は、アニサキスは冷凍に弱いことが分かっています。
マイナス20℃で24時間冷凍すれば、アニサキスは生き残れないといわれていますよ。
「あ、だからイカは冷凍されて売られているのかな!」
それはたまたまですが、カチカチに凍った冷凍イカなら、アニサキスの心配なく食べることができるでしょう。
サバの切り身も冷凍されていれば、安全度は飛躍的に上がることになります。
加熱調理すればアニサキス対策は万全!
アニサキス対策として、サバの切り身を加熱する方法もあります。
70℃以上に加熱すれば、安全に食べられるでしょう。
焼きサバや味噌煮など加熱調理する料理なら、心配は要らないといえますね。
ただし、サバの料理には加熱しないケースが結構あります。
一般的な食酢に漬けたり、塩・しょうゆ・ワサビなどに付けても、アニサキスは死滅しませんから注意が必要です。
じゅうぶん対策を実施して、目視で見つけながら調理するようにしましょう。
サバを美味しく調理してみよう!
サバを美味しく調理している動画を見つけました。
いつもながら、素晴らしい包丁さばきで惚れ惚れしますよね。
動画に登場しているのは養殖のサバということで、アニサキスの心配はかなり低いといえるでしょう。
でも三枚におろす際に、内蔵のチェックや内臓の入っていた内側の壁を、目視でよく確認するようにしたいですね。
動画を参考にしながら、釣り上げたサバを美味しい料理に仕上げてみてください。
アニサキスを発見したら、ピンセットや骨抜きなどでつまんで、引き剥がしてしまいましょう。
サバを丁寧に調理している動画はこちら
釣ったサバを持ち帰るのに使いたいおすすめクーラーボックスを選んでみた!
釣り場でゲットしたサバを無事に持ち帰るのに、保冷力の高いクーラーボックスが欲しいですよね。
扱いやすいおすすめのタイプを、2つ選んでみました。
サバ自体はさほど大きな魚ではありませんから、コンパクトなサイズで対応できるはずです。
保冷時間は長い方が安心できますよね。

シマノ(SHIMANO) クーラーボックス 30L フィクセル ウルトラプレミアム 300 ZF-530R
シマノから発売中の、とてもよく冷えるクーラーボックスです。
何より保冷力を重視して、サバを良い状態で持ち帰りたい人におすすめですね。
容量は30リットルで、重量は7.7キロとやや重めになっています。
ボディサイズの内寸法は、259×449×260ミリです。
素材には、6面極厚真空パネル+発泡ウレタンが使われているので、1泊以上しなければならないような釣行でも、保冷力をキープできるでしょう。
I-CE値は、110hになっています。
その他ハンドルやショルダーベルト・水栓・取り外し可能フタ・滑り止めゴムが標準で装備されていますよ。
収納の目安は、500ミリリットルのペットボトルなら27本入れることができます。
実際に使ってみると、かなりよく冷える構造になっていて、真空パネルを多く採用している分、持ち運びの際に重さを感じますね。
でも新鮮なサバを持ち帰れるのですから、ショルダーベルトを使ってしっかり運びたいものです。
実売価格は5万円台と、クーラーボックスとしては高めな価格設定になっていますよ。
どうしても鮮度を落としたくない魚を運ぶときに、とても重宝しますから、そういう用途が多い人にはよく響くアイテムといえそうです。
釣りたてのサバを現地で締めて血抜き・内臓取りを施し、このクーラーボックスに入れて持ち帰りましょう。
帰宅したら早速調理をスタートですね!

シマノ(SHIMANO) クーラーボックス 25L スペーザ リミテッド キャスター付 250HC-125P 釣り用 ピュアホワイト
シマノのキャスター付きクーラーボックスです。
移動の際にキャスターで転がしながら運べるので、たくさんのサバを持ち帰ることができるでしょう。
容量は25リットルで、重量は6.4キロとやや軽めの設定です。
保冷時間の目安は55時間で、クーラーボックス容量の20パーセント分の氷を外気温31℃でキープできます。
内寸法は220×500×230ミリ、素材はPP+発泡ポリスチレン+真空3面パネルが採用されていますよ。
両面開きのラックトップレバーやロングハンドル・水栓・ハイグリップラバー・底面一体型スノコ・トレー・ショルダーベルト・ラックアップハンドル・サイドロックなどが標準装備されています。
実際に使ってみると、このキャスターが運びやすさをアップしてくれているのが体感できます。
ロングタイプのハンドルを握って、まるで犬の散歩のように運べるので、釣り場とクルマの往復もラクラク。
とても堅牢なボディに作られていて、大人が上から腰をかけてもきっちり座ることが可能です。
また本体インナー部分の素材には、細菌の繁殖を抑えて清潔を維持するための、抗菌剤ノバロンを採用しています。
食べ物を入れて運ぶわけですから、抗菌処理が徹底されているのは嬉しいですね。
実売価格は3万円台と、やや高めの価格に設定されています。
これほどの多機能タイプなので、3万円なら納得の価格といえるかもしれませんね。

ダイワ(DAIWA) クーラーボックス クールラインα VS1500 ゴールド 釣り
ダイワから発売されている、コンパクトサイズのクーラーボックスです。
釣れているサバが30センチ前後なら、こちらでじゅうぶん収めることができるでしょう。
容量は15リットルで、重量は3.6キロと軽め。
内寸は、170×360×230ミリとなっています。
断熱材には真空パネル5面+ウレタンを採用していて、収納可能の目安は500ミリリットルのペットボトルを10本です。
実売価格は2万円台と、購入しやすい価格帯に設定されていますよ。
楽に持ち運びできて、気軽にサバ釣りに出かけられるのがいいですね。
釣り上げたサバを持ち帰ってきっちり調理してみよう!
釣り上げたサバに付いているアニサキスの特徴や対策、サバを運ぶのにおすすめのクーラーボックスについてご紹介しましたが、いかがでしたか?
実際にサバをさばいてみると、アニサキスを目の当たりにできます。
じっくり観察して見逃さないようにさばき方の練習を積むことが、とても重要でしょう。
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