昨年のJRA総合、さらに2歳リーディングサイヤーに輝いたキズナ(牡15歳)の“2冠”を記念して建てられた銅像の除幕式が5月12日、鳥取県伯耆町の大山ヒルズで行われた。式にはノースヒルズの前田幸治代表、現役時代に管理した佐々木晶三調教師=栗東=、主戦だった武豊騎手=栗東・フリー=などが参加した。
この像は北海道新冠町にあるノースヒルズ牧場にも来月、届くことになっている。前田幸治代表は「『夢は叶う』という言葉が大好きです。(来年のダービーを)コントレイルの子供とキズナの子供で争ってもらうことが(今の)夢ですね」と語った。
武豊騎手は「2013年は2010年に大きな怪我をして、2011、2012年は結果も出ず、個人的にきつい時でした。(2013年の日本ダービー勝利は)すごく大きなことで、もう一度頑張ろうと思わせてくれました」と懐かしそうに振り返る。引退後は種牡馬界を引っ張る存在として活躍中。「種牡馬としてもチャンピオンサイヤーに輝いたことは主戦ジョッキーとして誇りに思うし、産駒でダービーを勝ちたい」と思いを新たにしていた。
同馬は半姉にG13勝のファレノプシスを持つディープインパクト産駒で、2013年の日本ダービーを快勝。東日本大震災をきっかけに広がった「絆」という言葉が由来だった馬名も注目を集めた。種牡馬となってからはG1・3勝のソングラインなど、コンスタントに活躍馬を出している。