釣具メーカーのダイワやシマノ、人気のDRESSなどから、魅力的なウェーダーがリリースされています。
最近ではコスパ優秀なワークマンの店頭アイテムを活用して、ウェーディングを楽しむアングラーも増えています。
そもそもウェーダーのメリットはどの辺にあるのか、これからウェーディングを始める人にその使い方をご紹介しましょう。
ウェーダーとは
ウェーダーとは、水に浸かって釣りをする際に着込むウエアのことです。
シューズがブーツになり、もっと伸びて腰や胸まで覆い隠すようになって、ウェーダーというウエアが完成していったのでしょう。
元々は漁師さんが、漁の作業用に着込んでいた印象が強く、その便利さを釣りに応用できないものか?と考えを巡らせたのかもしれません。
ダイワやシマノ・DRESS・プロックスなど、有名釣具メーカーが手掛けたウェーダーは、とても着込みやすくて動きやすいものばかり。
肩に過度な負担がかからないので、キャストを長時間続けても疲れを感じてしまわないように設計されています。
さて、ここまで便利なウェーダーなら、さまざまな釣りシーンで試してみたくなりますが、いったいどんなシチュエーションで着込めばいいのでしょうか?
まず頭に思い浮かぶのが、海の砂浜=サーフです。
足元からドン深ではないところが大半なので、ゆっくり水中に足を踏み入れて、ウェーディングをスタートすることができます。
ウェーディングの初心者には、おすすめの釣り場だといえるでしょう。
ターゲットは、ヒラメやマゴチ・青物・シロギスなど。
でもよく考えると、波打ち際からキャストしても届く範囲なら、わざわざ水に浸かる必要はありません。
釣れた魚の取り込み時に、身体が濡れにくい!というメリットはありますが、もっと魚が釣れる方向で使ってみたいもの。
そこで試してもらいたいのが、河川でのウェーディングです。
サーフでじゅうぶん慣れた後で、河川へ足を向けてみましょう。
シーバスやサクラマスを狙うのに適していて、ウェーディングで水中に立ち込むことによって、それまで届かなかったポイントへルアーを届けることができます。
自分を岸のほうへ向き直して、岸沿いのカバーを撃つことも可能になります。
引っ掛かったルアーを回収に向かうこともできますから、釣りの幅が一気に広がるでしょう。
ただし、注意してもらいたいのは、河川では急に深くなるブレイクラインが存在するということ。
しかも泥や砂の上を歩くことになるので、バランスを崩したら一気に転倒してしまいます。
転倒したぐらいなら立ち上がればいいや!と考える人がいますが、実はそんなカンタンなものではありません。
胸まで覆い隠しているウェーダータイプを着込んでいる場合、転倒してその胸の上から水が浸入すると、強烈な重みで立ち上がれなくなることが。
それがもし深場なら、顔まで浸かってしまい、一気に呼吸困難な状態に陥ってしまいます。
ウェーディングを実施する際は、常に摺り足で、ゆっくり前進することを守ってください。
その際に爪先に何か触れたら、もしくは足裏の接地感が無くなったら、元来たルートへバックすることを実践するようにしましょう。
出典:アマゾン
低水温エリアでウェーダーを着用する際の注意点!
河川におけるウェーダー着用の釣りスタイルとして、鮎釣りや渓流釣りも盛んにおこなわれています。
水質がクリアになるので、川底の様子を視認しながら移動できますから、安全性は増したかのように感じがちです。
でも、油断は禁物。
実は上流部の釣りになるので、水温がかなり低くなり、太ももなどの急な痙攣につながりやすいのです。
太ももの自由が奪われたら、その場から動けなくなり、転倒につながる可能性が高まってしまうでしょう。
冷やし続けると発症しやすいですから、連続して水中に立ち込むのを止め、必ず休憩時間を取るように心がけましょう。
ウェーダーのソールにも注目!
ウェーダーの靴底=ソール部分に注目してください。
ラジアルソールなら、泥・砂の底質の釣り場に向いています。
フェルトソールなら、渓流などの苔の付いた岩・石の上を歩くのに適しています。
そのフェルトにスパイクピンを合わせたフェルトスパイクソールなら、磯・岩場・テトラエリアなどで活用できるでしょう。
ただし、スパイクは、足を踏み入れる場所を傷つけてしまうので、履いたままボートに乗り込むのは控えるようにしたいものです。

出典:アマゾン
おすすめのウェーダーを選んでみた!
それでは豊富なウェーダーの中から、おすすめのアイテムを取り上げてみましょう。
釣り場に合わせて、もしくは釣り方に合わせて使い分けるのがベターです。
胸まで覆うチェストハイタイプのほうが、基本的には深場まで立ち込めるスペックを持っていることになります。

DRESS 「フェルトスパイク」ウェーダー チェストハイウェーダー AIRBORNE XXL フェルトスパイク【身長】180~185 【ブーツ】28~28.5
DRESSからリリースされている、胸まで覆い隠してくれるウェーダーです。
本体部分の生地には、軽くて動きやすくなるように表地のPVCを、裏地にナイロンを採用しています。
スレに対して強く、保温性も期待できるのが嬉しいです。
PVCは防水性に優れているので、釣りはもちろん農作業や漁業などの作業服としても活用できます。
ショルダーベルトは、エラスティックHハーネス仕様になっているので、肩への負担が軽減されているのも見逃せません。
また貴重品などを入れておくことのできる、ジッパー付きのフロントポケットを標準装備しています。
転倒トラブルに見舞われた時ときに安全な、ウエストベルトとベルトループも装備しています。
身体に触れるところにはインナーメッシュが配置されていて、脱着の快適性や着用中の快適性も満たしてくれます。
ブーツのカカト部分には、キックオフが取り付けられているので、着脱がカンタンにおこなえます。
ソールには、フェルトソールに金属のスパイクピンが付いたフェルトスパイクを採用してます。
これなら苔の生えた岩場や底質でも、フェルト生地の繊維でグリップしながら歩くことが可能です。
実際に着てみると、とても快適で長時間の釣行でもつらさを感じることはありませんでした。
実売価格は7千円台と、とてもリーズナブルな価格帯に設定されています。
SサイズからXXLサイズまで、5種類から選べるようになっているので、釣具店で試着してから購入することをおすすめします。

ダイワ(DAIWA) フィッシングウェーダー ラジアルウェーダー(先丸) ブラック S RW-1301
こちらはダイワからリリースされている、とてもコンパクトサイズなウェーダーです。
ヒザ上までをカバーしていて、PVCラジアルショートブーツで歩きやすくなっています。
コンパクトに畳めるようになっているのが、持ち運びのしやすさを生んでいます。
ブーツ部分はショートタイプになっていて、機動性が高く、長時間釣り場を歩いてもあまり疲れを感じることはないでしょう。
ソールは、オリジナルのラジアルソールを搭載していて、グリップ力はバツグンです。
本体素材には、リップストップナイロンを採用していますから、ヘビーな使い方をしても傷んでしまう展開にはなりにくいでしょう。
実際に着用してみると、カンタンに折り畳んで収納できてしまえるのが嬉しいです。
バッカンに収納すれば、濡れた状態でもクルマに積み込むことができます。
実売価格は8千円前後と、とても低価格な設定に収まっています。
ウェーダーを駆使してさまざまな釣りを楽しもう!
ウェーダーの特徴や使い方、おすすめのアイテムを取り上げてみましたが、いかがでしたか?
初めてウェーダーを着込んで水中に足を踏み入れる際は、サーフなどの水深の浅いところを選ぶほうがいいでしょう。
ヒザ下ぐらいまで立ち込んだら歩くのをストップ、ボトムの状態を足裏で感じながら、姿勢を安定させて釣りをスタートさせてください。