フィギュアスケート元世界女王で2010年バンクーバー五輪銀メダリストの浅田真央さんが、木下グループと共同で行う、競技の未来を担う人材育成を目的とした「木下 MAO アカデミー」設立会見が12日、都内で行われた。指導者として新たな一歩を踏み出した浅田さんは「スケーター、一人一人と向き合い、丁寧に指導していきたい。
同アカデミーは浅田さんが長年の競技生活で培った技術、経験、スケートへの情熱を次世代に直接伝える活動。氷上練習に加えバレエ、ダンス、新体操、陸上トレーニングなどを融合した独自の育成プログラムを取り入れる。対象年齢は5~9歳で、選考の上、8月1日から開校する予定という。また「スケーターの人口を増やしたい、挑戦する楽しさを多くの子どもたちに体験して欲しい」との浅田さんの思いから、初心者向けの「木下MAOクラブ」の設立も発表された。
2017年の競技者引退後もプロスケーターとしてファンを魅了し続ける浅田さん。今後のプロ活動については、指導者と「ハーフ、ハーフです」と、2014年ソチ五輪後の帰国会見で進退を聞かれた時に答えた代名詞を披露し、会場を沸かせた。「現時点ではプロスケーターとしてのアイスショーは決まっていない。まずはアカデミーとクラブに全力集中で進んでいきたいと思っています」とし「(会見の)どこかで『ハーフ、ハーフ』って言いたかったんです」とはにかんだ。