春が過ぎて水温が高まってくると、タコが接岸してきます。
専用のエギを用いて、漁港などの防波堤でタコ釣りを楽しんでみましょう。
どんな釣り方をすればいいのか、ポイントの選定やエギの操作方法をご紹介します。
難しそうに感じますが、まずは1匹釣り上げてみましょう。
1kgを超えるサイズが掛かると、楽しさは倍増します。
タコの釣り方ってどうすればいいの?
そもそもタコはどこにいるのでしょうか?
捕食対象としているのは、貝類やカニ・エビなどの甲殻類、そして小魚です。
それらがたくさん集まっているポイントを見つければ、おのずとタコもそばにいることに。
タコの釣り方で最も重要なのは、この釣り場ポイントの見極めです。
さっそくおすすめのポイントをピックアップしてみましょう。
①漁港
漁港には、足場の安定した防波堤やコンクリート護岸があります。
しかも漁港内には漁船がつながれていますから、その通り道が存在します。
ミオ筋と呼ばれる船の通り道は、常に水流に晒されているので、他のボトムよりも深く掘られていることが多いのです。
このボトムの段差=地形変化に、さまざまな生き物が集まってきて生息しています。
タコも当然、それらを狙って近寄ってきます。
漁港のメリットは、深場に連なっている地形変化までが、とても近いこと。
そのボトムへ向かってタコ釣り専用のエギを投入すれば、タコが抱き付いてくる確率はとても高まるでしょう。
潮通しの良いポイントなら、タコがコンクリート護岸の壁にくっ付いていることがあります。
ボトムと垂直に交わっているコンクリート壁も、ひとつの地形変化ととらえることができますから、タコが潜んでいても何ら不思議ではありません。
壁沿いに丹念にエギを落とし込みながら、スローに動かしてタコを誘ってください。
タコのアタリは、最初もぞっ!とした引っ掛かりのような感触が伝わってくることが多いです。
そのままゆっくりとエギをズル引くと、逃げられまいとしてタコがしっかり抱き付いてきます。
動かさずに放置しておくのもひとつの手ですが、ゆっくりズル引きで現場から逃走を図るのが、良い誘いとなることが多いです。
タコが抱き付くと、かなり重みを感じるので、そのままリールハンドルを巻いて引き寄せてください。
ラインテンションがたるまないように注意することと、強いフッキングですっぽ抜けが発生しないようにすることが大切です。
ランディングに成功したら、一旦防波堤の上へ置いて、タコを歩かせてください。
くっ付いていたエギが、セルフで取れますし、活け締め作業もカンタンに済ますことができます。
タコエギを投入して釣れるポイントはどこ?
②砂浜
タコの釣り方でノーマークになりがちなのが、水深の浅い砂浜です。
特に漁港に隣接している浅瀬を見つけたら、必ずエギを投入するようにしましょう。
ボトムに着いているエギを直視できますから、ロッドを動かしてエギのアクションを確認します。
こんなふうに動いているのか!と知ることができますし、そのアクションにタコが抱き付いてくることがあります。
波打ち際で身体を揺らしているタコが結構多く、エギを見つけたらハイスピードで接近してくるので、気が抜けません。
漁港の防波堤周りが大勢のアングラーで混み合っているときは、ぜひ砂浜でタコ釣りを展開してください。
釣れたタコは活け締めして持ち帰ろう!
釣れたタコは、食べるぶんだけ持ち帰るようにしましょう。
小さなタコは、そのまま海へ逃がしてあげてください。
次に釣りに来たときに、大型サイズに成長して再度掛かってくれるかもしれませんから。
タコは活け締めして持ち帰ると、美味しく食べることができます。
胴体の部分を裏返してしまえば締まるのですが、初めての人には難しいでしょう。
目と目の間に、先端の尖ったピックを刺し込めば、上手く締まります。
締めたつもりがまだ動いているようなら、何度が刺し直しをおこなってください。
活け締めしたタコは、よく冷えたクーラーボックスに保管して持ち帰るようにしましょう。
タコの釣り方を丁寧に分かりやすく解説している動画はこちら
タコ釣りに使ってみたいおすすめタックルを選んでみた!
タコエギによるキャスティングゲームで使ってみたい、おすすめのタックルを取り上げてみましょう。
伸びのないPEラインをベースにして、ベイトタックルを組むのがベターです。
タコ釣り専用のモデルもリリースされていますが、ロックフィッシュ用やバス釣り用のベイトタックルを持っているなら、それを転用するのも面白いでしょう。

アブガルシア(Abu Garcia) ロックフィッシュ ロッド ベイト ソルティースタイル ロックフィッシュ STRC-802EXH-KR. ベッコウゾイ アイナメ キジハタ アカハタ オオモンハタ 2ピース
アブガルシアブランドからリリースされている、ロックフィッシュゲーム用のベイトロッドです。
全長は2.44mと長めなので、しっかりブランクスを曲げながら、タコをボトムや壁から引き剥がすことができます。
2ピース仕様で、仕舞寸法は125.5cmになります。
ウエイトは179gで、先径/元径は2.0/15.1mm。
適合するルアーウエイトは、14gから40gまでなので、オモリの付いた状態のタコエギも操作しやすいでしょう。
適合するラインは、モノフィラメントラインなら12lbから30lbまで。
PEラインなら、3号から5号くらいまでなら使えそうです。
実際に手に取ってみると、とても張りがあってパワフルなブランクスに仕上がっています。
キャストしやすく、掛かったタコをリフトアップするのもカンタンでしょう。
実売価格は1万円前後と、とても低価格な設定に収まっています。
このベイトロッドなら、ロックフィッシュゲームをおこないつつ、タコ釣りへ移行するのもすぐにできます。
1kgクラスのタコが掛かっても、じゅうぶん耐えてくれるので、積極的にエギでさまざまなポイントを攻めるようにしましょう。

アブガルシア(Abu Gacia) ベイトリール ロキサーニ パワーシューター (ROXANI POWERSHOOTER) 右巻き 【加木屋守プロ愛用】
アブガルシアブランドから発売中の、扱いやすいベイトリールです。
ウエイトは242gで、ギア比は8.0対1に設定されています。
ハンドル1回転につき、88cmのラインを巻き取ることができるようにつくられています。
最大ドラグ力は7kgもあるので、ドラグをきっちり締めた状態でタコにアプローチしましょう。
ラインキャパは、モノフィラメントラインなら20lbを100m巻けます。
PEラインなら、4号を100m以上巻くことができるでしょう。
ボールベアリングは4個搭載していて、35mm径のスプールが装備されています。
95mmの長さで4mm厚の、クランクハンドルアームが付いています。
実際に手に取ってみると、とてもコンパクトでパーミングしやすいデザインになっています。
クラッチも切りやすく、ハンドル回転は滑らかそのもの。
ラウンドノブが付いているので、チカラを込めてつまみやすく、大型のタコが掛かっても強引にやり取りを楽しめるでしょう。
実売価格は1万円台と、とてもコスパ優秀な価格帯に収まっています。
キャスティングで結構な飛距離を稼げますから、広範囲のボトムを丁寧に探ることもできます。
タコの釣り方を習得して大型サイズを狙ってみよう!
タコの釣り方やエギの操作方法・ポイントの選定、おすすめのタコエギタックルをご紹介しましたが、いかがでしたか?
漁船が通るミオ筋を狙うときは、船が近づいてきたらすぐにエギを回収するようにしましょう。
タコは黒い墨を吐くので、ランディングしたら手早く活け締めするか、リリースするように心がけてください。
もし防波堤を黒く汚してしまったら、水汲みバケツで海水を汲んで、しっかり洗い流すようにしましょう。
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