クランクベイトをキャストするのは、活性の高いバスを広範囲から素早く見つけ出したいとき。
OSPのラトル音搭載クランクベイト・ラトリンブリッツなら、濁りの中でもその存在に気付かせることができるでしょう。
2023年には、新しいカラーバリエーションが追加ラインナップ。
その特徴や使い方について、分かりやすくご紹介します。
ラトリンブリッツとは
ラトリンブリッツとは、OSPからリリースされている、バス釣り用クランクベイトのことです。
初期モデルが発売されたのは、2014年のことで、当時からタックルボックスへ必ず入れて、他のクランクベイトとの違いを体感してきました。
全長は53.0mmなので、さほど大きなボリュームではありません。
でも水中で引っ張ってみると、ボディを左右に振るのが素早く、正面からの水流を上手く後方に逃がしてくれます。
ヘッドは下がり気味になりますが、それがリップ先端の地形変化・カバーへの干渉度合いを増加。
干渉しては崩れた姿勢を元へ戻すのが早く、リトリーブを通して安定したスイミングをキープすることにつながっています。
安定は、ウォブルのメリハリを生み、内臓されている直径5.0mmのスチールボールラトルが踊るベースを作り出しています。
ラトリンブリッツが起こすラトル音は刺激的で、ボーン素材のボディにヒットするたびにバスを惹き付けている気分に浸れます。
実際には、カバーの奥に潜んでいるバスをバイトに持ち込んだり、キャスト数を減らしても釣果につながることを味わえるでしょう。
このラトルボールは、狭い一室の閉じ込められているのではなく、ボディの空気室内を自由に動き回れるようになっています。
キャストの際には最後尾まで転がるので、飛距離向上のプラス要素にはなっているでしょう。
ウエイトは、9.5g。
固定重心で、なおかつ低重心にウエイト配置されています。
アクションにキレがあるのは、このウエイト配置のおかげで、崩れたかな?と感じても一瞬で姿勢制御できるのが素晴らしいです。
フックは、6番サイズのトレブルフックが、お腹側と最後尾にひとつずつ装着されています。
どちらのフックアイも横向きアイで、フッキング効率のアップに貢献しています。
ラトリンブリッツの実釣インプレ!
ラトリンブリッツの既存カラーを、実際にキャストしてみました。
シャローエリアで硬いボトムなら、まるでピンポン玉のようにスタックをかわしつつ泳いでくれます。
飛距離は、12lbのフロロカーボンラインを合わせると、イメージ通りに伸びてくれる印象です。
まずはロングキャストして、リップが着底するまで潜行させます。
ボトムにタッチしたのが伝わってきたら、ハンドルを回すスピードを若干緩めて、ボトムをなぞるようにリトリーブしました。
バスの反応は、リップが地形変化をとらえて、スイムバランスを崩したときに集中します。
リップを強く当てないほうが、バスのバイトは発生しやすいかもしれません。
完全にキルを入れて水面までラトリンブリッツを浮かせる必要はなく、地形変化をかわしたな!と感じたらリトリーブを再開しましょう。
フックの根掛かりトラブルは、ほぼ皆無なので、安心してリトリーブを続けられるのが強みです。
2023年追加されるカラーバリエーションは1種類のみ!
ラトリンブリッツには、2023年に1種類のカラーバリエーションが追加ラインナップされます。
●黒金オレンジベリーカラー
黒金系の配色は、濁りはもちろん、さまざまなシチュエーションに強く、多くのバイトを呼び込んでくれます。
迷ったら黒金系へ立ち戻れば、釣果につながることがありますから、頼りになるカラーの登場といえるでしょう。
ラトリンブリッツを操るのにおすすめのタックルを選んでみた!
ラトリンブリッツをロングキャストしてリトリーブを続けるのに適している、おすすめのタックルをご紹介しましょう。
ロッドは、あまり硬くないしなやかなブランクスのベイトロッドがマッチします。
リールは、ラインキャパの豊富なベイトリールがいいでしょう。
ダイワ(DAIWA) 21 スティーズ SC C66ML-G ベイトキャスティングモデル
ダイワからリリースされているバス釣り用ベイトロッド・スティーズSCシリーズの中から、C66ML-Gを選んでみました。
全長は1.98mとやや短めなので、さまざまなシチュエーションで扱いやすい1本です。
継数は2本ですが、グリップジョイント方式を採用していますから、 仕舞寸法は170cmと長めです。
ウエイトは111gと軽めで、先径/元径は1.9/14.9mmと太め。
適合するルアーウエイトは、3.5gから21gまで。
これならラトリンブリッツをロングキャストしてリトリーブするのに、ちょうどいいでしょう。
適合するラインは、モノフィラメントラインなら6lbから14lbまで。
ブランクスのカーボン素材含有率は64%と、グラス素材の比率が高くなっています。
そのぶんしなやかに曲がろうとするので、ショートバイトもしっかりとフッキングに持ち込めるでしょう。
実際に手に取ってみると、張りはあるものの負荷に対してよく曲がる印象を持ちました。
バスの吸い込みバイトに、レスポンスよく曲がり込んでくれそうです。
ガイド径は小さめなので、ラインが絡まるトラブルはほとんど皆無でしょう。
手返しよくキャストを繰り返しながら、活性の高い順にバスを掛けたいものです。
実売価格は5万円台と、ハイスペックならではの価格帯に設定されています。
グラスコンポジットタイプでここまで軽いのなら、操作性はかなり高いと判断できます。
イメージ通りのキャストを繰り出して、ビッグバスを狙ってみてください。
ダイワ(DAIWA) 21 スティーズ A TW HLC 6.3R
ダイワから発売中のベイトリール・スティーズA TWシリーズの中から、HLCタイプのノーマルギアモデルを選んでみました。
ギア比は6.3対1なので、ハンドル1巻きにつき71cmのラインを回収することができるようになっています。
最大ドラグ力は6.0kgで、ウエイトは190g。
ラインキャパは、モノフィラメントラインなら16lbを100m巻けます。
ハンドルの長さは90mmで、ボールベアリングは8個搭載しています。
実際に釣り場で使ってみたのですが、キャストフィールは軽快そのもの。
TWSによるバックラッシュトラブルの解消が、大胆で積極的なロングキャストを実践させてくれます。
ラトリンブリッツのウエイトとの相性もよく、広範囲をスピーディーにチェックできるでしょう。
実売価格は4万円台と、ハイスペックに見合った価格帯に設定されています。
手元に置いて長く使えるベイトリールを探しているなら、選択肢のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
フロロカーボンラインが扱いやすいのはもちろんですが、PEラインの3号前後ともマッチングは素晴らしいです。
ロングキャストを敢行したいなら、PEラインをスプールに巻くことも試してみるといいでしょう。
ラトリンブリッツ追加カラーの気になる発売日はいつ?
ラトリンブリッツ追加カラーの気になる発売日は、2023年の7月を予定しています。
メーカー希望販売価格は、1,760円です。
ラトル音はバスのスレにつながる!という人がいますが、ノンラトルタイプのクランクベイトと上手くローテーションすれば、不安は解消されます。
それよりも高い集魚力が欲しいときに、ラトル入りクランクベイトはとても頼りになる存在です。
誘い・食わせの要素をふんだんに盛り込んだラトリンブリッツなら、他のラトル入りクランクベイトよりも、好釣果を狙えるのではないでしょうか。
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