【今日の一冊】事業を創るとはどういうことか

【今日の一冊】事業を創るとはどういうことか


レビュー

「日本ではイノベーションは起きない」と言われて久しい。しかし目に見えるイノベーションの成果は氷山の一角であり、その背後には膨大な数の新規事業があるはずだ。ただそのほとんどが、日の目を見ずに海の底に沈んでいる。もはやそこに氷山があるのかどうかもわからないほどに。
本書によると、新規事業において重要なのは、プロジェクトに関わる人の心だという。先進性やビジネス的な観点はもちろん大事だが、関係者が主体的に動いていないプロジェクトは、結局のところ成功しない。世の中にはまだまだ解決するべき社会的な問題や、実現すれば生活をもっと便利にできることであふれている。新規事業を成功させるためには、「社会を変える」という問題意識をプロジェクトメンバーが共有し、新規事業を成功に導くように動かなければならない。新しいかどうか、儲かるかどうかだけに着目していては、イノベーションは生まれないのだ。
本書ではホワイトグローブ社という架空の企業を土台にして物語が進むが、驚かされるのはその圧倒的なリアリティである。これまでいくつもの新規事業に関わってきた著者だからこそ、ここまで新規事業に携わる者の苦悩を多角的に描けるのだろう。それだけに新規事業を立ち上げる人にとっては、大いに参考になるはずだ。

本書の要点

・新規事業を成功させるためには、「温度ある経済の環」をつくらなければならない。そのためのフェーズとして、「将来ビジョンを描く」「実現のシナリオを作る」「事業を孵化させる」の3つがある。
・「将来ビジョンを描く」フェーズでは、プロジェクトメンバーを社内外から広く募り、討議するべきである。
・「実現のシナリオを作る」フェーズでは、「心」と「数字」の両面に目を向ける必要がある。
・「事業を孵化させる」フェーズではクイックローンチをして、組織を動かすことが求められる。組織を動かすことは、組織の文化や組織の在り方そのものの変革を伴う。



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2020年1月24日の経済記事

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