レビュー
米国でGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)が、中国ではBAT(バイドゥ、アリババ、テンセント)が大きく成長するなか、平成の日本ではそれに匹敵するIT企業が現れなかった。本書は今の日本を代表する企業の創業者・創業家44家を解剖し、100年に1度の変革期に活かそうというものだ。
ファーストリテイリングを率いる柳井正は、広島の小さなアパレル店を日本第1位、世界第3位のアパレルメーカーへと成長させた。しかし後を継ぐ人材がいない。32期連続で最高益を更新しているニトリは、終身現役を宣言する流通の革命児、似鳥昭雄が築いた。「創業者に二代目は必要ない」と宣言しているが、今後の動向に注目が集まる。創業家への大政奉還が成ったトヨタは、現社長の章男とその息子大輔にいまの大変革期を生き抜く覚悟があるかを問われている。要約ではほかに、スズキ、パナソニック、カシオ計算機、吉本興業、セブン&アイ・ホールディングス、ソニーをピックアップした。
本書で取り上げている44の対象は、全てが日本を代表する企業だ。その興隆には数々のエピソードがあり、多くのイノベーションを発見できる。分厚い本ではあるが、飽きさせないドラマとヒントが豊富なので、ぜひ全てを読んでほしい。会社やチームを率いる経営者やリーダー、起業をめざすアントレプレナーやイントレプレナーにはもちろんのこと、就活前の学生や転職を考える若手ビジネスマンにもお勧めの1冊だ。
本書の要点
・平成の日本はイノベーションが起きなかったが、かつての日本には起業家精神溢れる創業者がおり、今の日本を代表する企業を作り上げた。
・トヨタやソニーなど、日本を代表する企業の創業家44家を解剖、解説し、100年に1度の変革期に活かそうとする内容だ。
・大成功を収めても後継者がいない、あるいは君臨し続ける。創業家としての今後の手腕を問われる。一方、創業家からの脱却に苦心している企業もある。
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