レビュー
本書は、いまや欠かせないキーテクノロジーであるAIと、今後さらに発展するであろうフィンテックについて述べたものだ。
本書の特筆すべき点は、ビジネス・ブレークスルー大学学長である大前研一氏に加え、各業界のトップランナーたちが語っていることにある。
AIは現在第三次ブームを迎えており、世界中でAIシフトが進行している。フィンテックも、とりわけ新興国を中心に急激な発展を遂げている。「AIやフィンテックに興味はあるけど、いまさら誰かに聞けない……」と感じているのなら、マストバイだ。
本書の要点
・世界中でAIへの移行(AIシフト)が始まっている。日本も早くAIシフトに対応しないと、AI産業の小作人になってしまう。
・主に新興国で、フィンテックを使った金融サービスが急激に進化している。日本の場合、現金決済の利便性の高さと全銀協システムの利用料の高さが足枷となっており、普及には至っていない。
・これからの日本企業は、プラットフォーマーとなるか、プラットフォームを効果的に利用するか、あるいはフィンテック要素技術のサプライヤーとなるかだ。フィンテックに対してどういうスタンスを取るのか、立ち位置を決める必要がある。
フライヤーでは、話題のビジネス・リベラルアーツの書籍を中心に毎日1冊、10分で読める要約を提供(年間365冊)しています。