レビュー

「すべての悩みは人間関係の悩みである」――アルフレッド・アドラーの言葉だ。たしかに、好かれる人になればあらゆる悩みが解決するような気がしないだろうか。


「人に好かれる性格を手に入れて、悩みから解放されたい」と願うあなたには、本書をおすすめしよう。著者は心理学者の内藤誼人氏だ。『面倒くさがりの自分がおもしろいほどやる気になる本』や『ビジネス心理学の成功法則100を1冊にまとめてみました』などといった書籍を通して、心理学をもとにした実践的なアドバイスをしてくれる、人気の著者である。
さてあなたは、人に好かれるためにはどんな工夫をすればいいと思うだろうか。いくつか予想をしてから、本書を手に取ってもらいたい。きっと「意外!」「知らなかった」「それでいいんだ」と言いたくなるような情報がいくつも見つかるはずだ。

要約者にとって印象深かったのは、相手の視界に入る回数を増やせば、親しみを抱いてもらえる可能性が高まるというものだ。要約者は「人は接触機会の多い人を好きになる」という話は聞いたことがあったが、まさか“視界に入る場所でうろうろするだけでOK”とは思いもしなかった。これならシャイな人でも試せそうだ。
本書で紹介される「人に好かれる方法」は、無理なく、すぐに実践できるものばかりだ。人間関係の悩みから解放されたいなら、一つずつでも試してみてはどうだろうか。

本書の要点

・共通点が多くなればなるほど、相手から好かれる確率は上がる。

気になる人がいたら、その人と自分の共通点を見つけて「私たちって、同じだよね」と何度も伝えよう。
・セルフ・コントロール能力が高い人は好印象を与え、周囲からの信用を集める。一方、自分の欲求をコントロールできない人は敬遠されがちだ。
・人は、落ち着かない気分になると、一緒にいる人によい感情を抱きにくくなる。相手に好かれたいなら、あまりごみごみしていない、落ち着いた場所で会うべきだ。研究によると、少し涼しい場所であればなおよい。



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