レビュー
若い世代を中心に、Instagramで情報を「コレクション」する人が増えている。また、情報収集の手段としても、Instagramでの検索を利用している人が多いという。
ところが、要約者にはこうした光景に見覚えがあった。小学生の娘たちがGoogle画像検索を愛用しているのだ。こうした習慣がついたのは、まさにInstagramの影響だ。下の世代の情報収集の方法は確実に変化している。これからの時代、Instagramを通じた情報発信がビジネスの鍵になるのは間違いないだろう。
ビジネスにInstagramを活かしたいと思ってはいても、何から手をつけていいのかわからないという人におすすめしたいのが、本書だ。著者は、企業向けにInstagramマーケティング支援サービスを提供する株式会社SAKIYOMIの代表・石川侑輝氏だ。これまで300以上のアカウント支援をし、400万以上のフォロワーの分析を行ってきた著者らが、プロ目線での運用方法を具体的に紹介している。ここまで公開してしまってよいのかと思うほど詳細なテクニックを掲載しているのは、著者がビジネスにおいて“共創”を大切にしてきた思いの現れだ。誰かのために価値を提供して、ノウハウやフォロワーすらも共有してしまう。本書を読んだ人たちから、そんな共創的思考が広がっていくかもしれない。
本書の要点
・Instagramでフォロワーを増やし認知度を上げるためには、アルゴリズムを理解して施策を実行するのが最短の方法だ。
・ユーザーとの「親密度」が高まると、「質の高いアカウント」だと見なされる。「質の高いアカウント」が、「保存」の多い「質の高い投稿」をすることで、はじめてフォロー外の人に表示されやすくなる。
・質の高いアカウントにするには、土台となるコンセプトづくりが大切だ。コンセプトに沿いながら、主観の入った「オリジナル」で「見返したくなる」投稿をつくるのがポイントだ。
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