レビュー

あなたはタスク管理が得意だろうか。これまでの人生で試行錯誤の末に洗練させてきた、自分に合ったタスク管理術があるだろうか。

もしタスク管理が得意ではなかったり、自分に合うタスク管理術を探していたり、もっとテキパキとタスクを片づけていきたいという思いがあったりするなら、本書がその助けとなってくれるだろう。
本書の著者である佐々木正悟氏は、米アヴィラ大学で心理学を学んだ経験を持つ心理学ジャーナリストだ。心理学の知識をもとに、『スピードハックス』や『イラスト図解 先送りせずに「すぐやる人」になる100の方法』などといったビジネス書を上梓してきた。
本書では、タスク管理を「タスクを見える化し、自分に対する信用を高めるための方法」と定義している。その上で、タスク管理のメリットの一つとして、周囲からの信用が高まることを挙げる。タスク管理によって、効率よく着実に仕事を進められる人は、急な依頼にも対応できる余裕があり、周囲から「あの人に任せておけば大丈夫」と思ってもらえるのだ。

とはいえ、タスクを漏れなく完了させていくのは簡単なことではない。忙しすぎていっぱいいっぱいになってしまうこともあるし、やる気に満ちあふれているのに不思議と身体が動かないこともある。
本書を読むと、そのような課題を見事にクリアできるようになるだろう。
本書のメソッドを参考に、自分に自信を持てて、周囲からの信頼も得られるタスク管理術を身につけてもらえたらと思う。

本書の要点

・タスクを漏れなく実行するには「今日のリスト」が有効だ。「今日のリスト」では、本来カレンダーに記録している「予定」と、ToDoリストに書いている「タスク」を融合させて管理する。


・周囲からの信用を得るために大切なのは、「他人との約束」を確実に遂行することだ。そのためには、自分が誰とどんな約束をしているのかをすべて書き出して把握するとよい。
・「プロジェクト」にはいくつかのタスクがあり、さらにその下にはさまざまなサブタスクがある。毎日1つ以上のサブタスクを終了させて、プロジェクトを進めていこう。



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