レビュー

どこに行っても、人の輪の中にそっと溶け込んでいる人がいる。自然と人が寄ってきて会話がはずみ、初めて会う人とでも打ち解けることができる──そんな「話しかけたくなる人」がいる一方で、人の輪に入れていない気がして居心地の悪さを感じたことがある人も少なくないはずだ。

そんな場面ではつい「誰か話しかけてくれないかな」と思ってしまう。できることなら、誰だって「話しかけたくなる人」になりたいはずだ。
「話しかけたくなる人」であることのメリットは、意外なことにたくさんある。初対面でも「話しかけたくなる人」であれば、出会いの数が圧倒的に増える。そうなれば、良縁や幸運にめぐまれる可能性も高まる。縁ある人との絆を深めたいと思ったときも「話しかけたくなる人」であるほうが会話の機会が増え、信頼関係を築きやすくなる。
それは天性の才能であるかのように思われるかもしれない。しかし本書は誰でも「話しかけたくなる人」になれると呼びかける。意識しなければならないのは、具体的でシンプルな、ちょっとしたコツだ。「話が続かない」「だれか話しかけてと願ったことがある」という人でも、本書のコツを実践すれば、「話しかけやすい」と感じてもらえる人になれそうだ。話し方に自信がない、話し方を改善しようと思ったけれど挫折してしまったことがあるという人にこそ、本書を試してみてほしい。

本書の要点

・ちょっとした表情、言葉やリアクションなど、些細な情報を人は敏感に感じ取り、話しかける相手を選んでいる。

どんな人が話しかけやすいかを知って行動を変えれば、自分を「話しかけたくなる人」に変えることができる。
・人が安心して話しかけることができるのは、特別な才能をもった人よりも、穏やかな人だ。“肯定的な言葉”を意識して使うようにすると、穏やかな印象になりやすい。
・会話が続く人にも話しかけやすい。会話をつなげたければ、声がけをされたときに一言ではなく二言で返すといい。



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