15日放送の朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)では、猫用おやつ「CIAOちゅ~る」でも知られる「いなば食品」の新入社員が相次いで入社を辞退した件を報道。

「いなば食品」側も謝罪と経緯を説明する文章を公表し、弁護士の橋下徹さんは同族経営企業の懸念点について言及しています。


■16人もの新入社員が入社辞退

「CIAOちゅ~る」や「いなばライトツナ」などの商品を製造する大手食品会社の「いなば食品」で、入社式を終えたばかりの新入社員16人が入社辞退する事案が発生。

同番組によると新入社員114人のうち、職場移動のない一般職19人中の16人が辞退することになったとのことで、その理由のひとつが築55年の老朽化したシェアハウス。

当事者の新入社員は、事前に説明された「真新しい社員寮が完成している」に反して雨漏りのするような社宅に案内されたと話し、さらに給与も募集要項より約3万円少なかったという証言も飛び出していました。

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■「由比のボロ家報道について」と投稿

今回の社員用シェアハウスの実情について報じられると、「いなば食品」側は公式サイトに「由比のボロ家報道について」の文書を掲載。

報じられたシェアハウスは現在改修作業を行なっており、明日までには完了する予定だと報告しています。

また、改修作業が遅れた理由については、新卒受け入れを担当していた副社長が死去したこと、業務引継ぎ体制を整えるのに時間を要したことなどをあげています。


■「説明不足」だったと会社が謝罪

会社は3月15日付けで新総務担当を急遽任命したものの、改修業務をするために残った期限に余裕がなく修正が極めて遅れてしまったという記述も。

また、給与面の「3万円の差」については「説明不足で事実誤認させてしまい反省している」と謝罪しています。

なお、「いなば食品」は設立から一族で経営しており、経営目的は「社員と社員の家族を物心両面で守る」というものだそうです。

■同族経営企業の労働相談は多い?

橋下さんは「理念は立派なんですけどね、もちろん改修前で、改修をどのようにしているかというのも、ポイントにはなるかと思うんですけど…」と発言。

当該の住宅に関しては、「ただまぁ、今のこの状況で改修したところで、今の若い人たちにかなうような物件になるのかなぁっていうのは、ちょっとね、これ、どんだけ改修してもある程度のレベルは超えないんじゃないかな」と懸念。

同社は大手企業ではあるものの「中小企業で同族経営で労働相談って多いんですよ。労働基準監督署のほうに申し出をして監督署は一生懸命やってくれるんですけど、全部監視することができなくて」と解説し、SNSの力の大きさについても言及しています。


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