3月29日に生放送されたTBS系「オールスター感謝祭25春」のTVer配信で、お笑いタレント・江頭2:50(59)の出演部分が全カットされ、さまざまな余波が広がっている。
江頭は番組終盤に「赤坂5丁目!マーメイドチャレンジ」企画に登場し、アンミカ(53)に「乳もませろ!」と猛ダッシュ。
江頭の暴走で涙を見せた永野の姿も映され、視聴者から批判の声が一部上がったことで、TBSはTVerで江頭の出演シーンを全カット。放送翌日には、江頭が謝罪動画を自身の公式YouTube「エガちゃんねる EGA-CHANNEL」にアップしたこともあり、一部のネットユーザーからは《永野芽郁のせいでテレビがバラエティーがつまらなくなった》といった声が上がり、永野の名前がトレンド入りした。
これを受け、31日、「エガちゃんねる」が公式Xで永野への批判をやめることをお願いする投稿をし、TBSも同日「オールスター感謝祭」の公式Xで、「アンミカさん、永野芽郁さん、江頭2:50さんをはじめ、当日ご出演いただいた皆様にご迷惑をお掛けしたこと、ならびに視聴者の皆様にご不快な思いをさせてしまったことをお詫び申し上げます」と謝罪している。
永野からすれば、とばっちりとも言える今回の一件。TBSの過剰配慮が、江頭、永野双方のファンを巻き込んだ対立構造を作り出してしまったとみる向きもある。
■還暦前の江頭に“水中コーラ飲み企画”を用意したTBS
「江頭さんは『嫌いな芸人ランキング』で9年連続の1位になるなど、暴走芸は、昔から物議を醸し続けてきました。流れが変わったのは江頭さんが20年にYouTubeチャンネルを開設し、“意外と誠実”な人柄が多くの人に周知されたことからでした。江頭さんの暴走はあくまで芸であるため、テレビ局側も、共演者も理解した上で対処すべきだという声も多く上がっています。TBSが江頭さんの出演シーンを配信でカットしたことで、"エガちゃんの芸自体が否定された"と判断したと、江頭さん側のファンが不満を募らせることになったようです」(バラエティ番組制作関係者)
そもそも、江頭は「感謝祭」で水中に潜ってバーベルを持ち上げたり、コーラを飲み切る“体を張った企画”に挑戦。還暦前の芸人にとって決して簡単なことではなかったはず。リアルタイムで江頭の暴走シーンを見られなかったファンからは、TBSの江頭の出演シーン全カットの対応に《見たかったのに》と不満が生じ、その発端を作る形になってしまった永野への批判が向いてしまったと考えられる。
「台本がなかったことは、江頭さんも謝罪動画で明かしていますし、永野さんは女優として番宣で出演しているだけなので、台本にない流れに戸惑い、江頭さんをうまくさばけなかったのも無理はありません。このような流れになったのも、視聴者からの批判を恐れたTBSのいきすぎた配慮がこの一件をややこしくさせてしまった印象が拭えません」(同)
永野は3月31日深夜放送のニッポン放送「永野芽郁のオールナイトニッポンX」で、この件について言及。涙を流したことについても、驚いて出てしまった生理現象のようなものと説明をし、悪質な対応については「対処の方法を考える」としている。
江頭のシンプルな暴走芸がここまでこじれてしまったこと自体が、テレビがつまらなくなったことの証左といえるかもしれない。
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CMスポンサーからも根強い支持がある江頭2:50。TBSは今からでも「オールスター感謝祭」の完全版を配信したらどうか。関連記事【もっと読む】永野芽郁を泣かせた江頭2:50に賛否両論も…根強い“トリックスター”としての存在意義…では、本人の存在意義について伝えている。