Travis Japan松田元太(25=写真)の単独初主演作となる連ドラ「人事の人見」(フジテレビ=火曜夜9時)が8日にスタートする。


「松田さんのファンからは『げんげん』として親しまれ、バラエティー番組での“天然”ぶりもウケていますが、昨年4月期の『東京タワー』(テレビ朝日)、7月期の『ビリオン×スクール』(フジテレビ)では、“素”のキャラからは想像もつかない確かな演技力を見せてくれました。

今回の単独初主演作で、年配層への知名度も一気に上がりそうです」(テレビ誌ライター)


「人事の人見」は、《古い体質の残る大企業を舞台に、おバカでピュアすぎる主人公人見廉と、会社を変えたいと願いながら日々奮闘するヒロイン・真野直己が、個性豊かな人事部の面々と共に社会の中で巻き起こる社員のさまざまな問題と向き合いながら、「現代人の悩み」に立ち向かっていく。痛快オフィスエンターテインメント》(公式HPより)。ネット上では《ゼッタイ面白いものになりそう》《げんげんのゴールデン初主演ならリアタイでもTverでも見る~》などと盛り上がっていたが……。


■今のフジでは自虐に?


「昨年の10月改編で9年ぶりに復活したフジの火9枠。夜9時台にドラマをリアタイ視聴する層に受けそうな“捜査もの”が2作続きましたが、さほど成果は上げられませんでした。今回はコメディー色の強い“お仕事もの”。この路線変更が吉と出るか凶と出るか、注目しています」と語るのは、テレビコラムニストの亀井徳明氏。亀井氏は「今のフジが、お仕事ドラマをどう料理するのか見届けたいですね」と、さらにこう続ける。


「深く考えずに“オフィスあるある”を笑い飛ばしつつ、ちょっと《なるほど》と納得するお仕事コメディーの王道路線を求める視聴者は、少なからずいると思います。主人公の“明るくピュアで天然の愛すべきおバカ”は、シチュエーションコメディーを得意とする劇作家の冨坂友さんが松田さんをイメージして“当て書き”した脚本だそうですから、きっと見やすいものになるでしょう。ただ、オフィスが舞台ということは、“セクハラ”や“パワハラ”などのハラスメント、古い体質をアップデートできないお偉いさんなどのネタは、今のフジにとっては“自虐”に映ってしまう可能性もあります」


 お仕事ドラマが避けて通れないこれらのネタをどう扱うのか、制作現場の腕の見せどころと言えるが、間が悪いと言えば悪すぎる。


 オフィスを舞台にしたコメディーといえば、最近では“見た目は有能、中身は無能”のヒロインが活躍する昨年の「無能の鷹」(テレビ朝日)は、《深く考えずに楽しめる》《クールな菜々緒さんの見た目とのギャップがよかった》など高い評価を受けたが、“見た目も中身も天然”が主人公の「人事の人見」は、フジで働く人々の癒やしにもなれるか。


「前クールの『アイシー~瞬間記憶捜査・柊班』から続けて同枠に出演する新納(にいろ)慎也さんも見ものですよ。新納さんはBS松竹東急で4日にスタートしたオフィスコメディー『社畜人ヤブー』(金曜夜10時30分)でも主演しています。タイトル通り“社畜”キャラの新納さんと、『人事の人見』で“ごますり男”を演じる新納さんを見比べるのも、楽しみ方のひとつかも」(前出の亀井徳明氏)


 ただ、そのBS松竹東急は「社畜人ヤブー」の最終回を放送して間もなく、6月末でテレビ放送そのものを終了することが発表されている……。


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