8日朝報じられた、俳優の広末涼子容疑者(44)逮捕のニュースは、過去の奇行を思い出させる内容だった。7日午後に新東名高速道路で普通乗用車を運転中に追突事故を起こした広末容疑者は、8日未明、搬送された静岡県島田市内の病院で看護師の女性(37)を蹴ったり、腕を引っかいたりしてけがを負わせ、事情聴取中の警察官に現行犯逮捕された。
当初、身元確認できず「自称・広末涼子」と報じられ「自称●●」がトレンド入り。免許証を所持していたのかどうかも疑問点になっている。事故後、一般的に医師や看護師の顔を見て安心すると考えられるが、広末容疑者はなぜ暴れたのか。心理学者の富田隆氏はこう言う。
「もともとメンタルに不安定な傾向のある人は行動に短絡性、幼児性があり、衝動的に行動を起こしてしまいがち。事故に対処しなきゃいけないのに、ストレスに耐えられず、そこにちょっとしたことでストッパーが外れ、子供のように暴力的になってしまったのでは」
振り返れば「プッツン」「奇行」と言われはじめたのは広末が20歳の頃。夜遊びを繰り返し、仕事に遅れるようになり、01年に早朝クラブを出ると、お金を持たずに千葉・白浜までタクシーを走らせ、4万円の無賃乗車になりかけ、地面に座り込んだことが報じられた。その後は結婚、離婚、23年には料理人の鳥羽周作氏(46)とのダブル不倫など、ワイドショーを騒がせてきた。
演技に活きれば強みになるが…
「精神的に不安定なことは、感情の振れ幅も大きく、演技に生きれば個性でもあり、強みになります。ただ広末さんの場合、セルフコントロールできず、常に一時的に夢中になれるものを探して『逃避としての幸せ』を繰り返し、不安定さにフタをしている状態。夢中になっている、家庭、子育て、仕事もすべて終わりがあり、いくら素敵な夫でも冷めてしまうものです。
また今回の車での事故にも気になるところがある。
「ブランコや回転木馬、車の運転、スノボなど“めまいの遊び”は脳に幸せを提供してくれ、アルコールや薬物依存とも親和性が高い。マネジャーが隣にいながら、ハンドルを握っていたということは、不安定な感情を抑えようと幸せを求めていた行動のひとつかもしれません」(富田氏)
3月には台湾のイベントに出演し盛況だったのに、5月に東京と高知で公演予定だった朗読劇も中止。いくら人気が高くても本格始動と活動自粛の繰り返しでは身が持たない。
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事件を想起させるような言葉の数々。関連記事【もっと読む】『広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”』…では、広末容疑者の過去のコメントから事件を分析している。