日本唯一の雑誌専門の図書館、大宅壮一文庫(東京・世田谷)は、入館者が雑誌の記事内容を調べる際の「索引」を集計し、毎年2月に前年1年間の「索引ランキング」として調査・発表しているが、それを累計した「人名索引総合ランキング『ベスト50』」では、「松田聖子」がなんと32年連続で1位を誇っている。
大宅文庫では、財団法人運営以前の1960年代から私設の図書館として、ジャーナリストたちが活用、当時から検索項目を「索引」としてデータベース化してきたが、93年に「松田聖子」が「田中角栄」を抜いて1位に。
「『松田聖子』の初出は、79年10月11日号の『週刊現代』で、聖子さんが長く活躍されているだけでなく、私生活の話題が多いというのも大きいと思われます。中でも恋愛に関する索引が5200件中、650件というのは聖子さんの特徴を物語っているのではないでしょうか。本人インタビュー掲載が185件しかなく、本人がいなくても記事になるのは『生まれ変わったら一緒になろうね』『ビビビ婚』など、どの時代でもキャッチーな言葉を残しているところも大きいと思います」(広報担当)
「松田聖子」は雑誌を盛り上げた立役者
神田正輝(74)との結婚、独身が当然という固定概念を一足飛びで越えた「ママでもアイドル」、娘・沙也加(享年35)とのコンサート、沙也加没後の元夫婦会見、バツ2でも、還暦越えでもアイドルであることにはブレがない。
「ランキングを見ると、これまではファンもさることながらアンチが多い人物、つまり光と影がある人物は目が離せない、雑誌に求められてきた人物だったと思われます。そんな中、2024年のランキングでは、『大谷翔平』が1位で、『藤井聡太』も19位と、ポジティブヒーローが上位にランクインしているのも、時代を象徴していると思います」(広報担当)
いくらポジティブヒーローが全盛になったとはいえ、聖子も負けじと60代で大学卒業するなどポジティブな話題は事欠かず、6月4日にはデビュー45周年記念「永遠のアイドル、永遠の青春、松田聖子。~45th Anniversary 究極オールタイムベスト~」をリリース。今月1日には槙原敬之の作詞・作曲、プロデュースの「Shapes Of Happiness」を先行配信。45周年記念イヤーはスタートしたばかり。
◇ ◇ ◇
松田聖子は海外人気でも人気が高いが、それに勝るとも劣らないのが中森明菜だ。関連記事【もっと読む】松田聖子と中森明菜が2トップ…韓国に空前の日本歌謡ブームで商機到来!…では、韓国の歌謡ブームと昭和アイドルについて伝えている。