窪田正孝(36)が「一度きりの人生で、何を大切に生きていくのか。もっと視野を広げ内観し、自身を高めてみたい」という言葉とともに、19年間在籍した大手芸能プロダクション「スターダストプロモーション」を3月31日をもって退所した。
実は今回の窪田の退所は既定路線ともいえる。2019年9月に年上女房・水川あさみ(41)と結婚してから、「退所が近いのでは?」と芸能関係者の間で囁かれていた。偏食気味で、ジャンクフードが好きだった窪田の食の好みが、結婚後は水川と同じビーガン(菜食主義者)や酵素玄米食に変わり、激痩せが心配され、仕事を選ぶようなった。
象徴的だったのは2021年9月に上演された舞台「酔いどれ天使」。情報解禁の2週間前になって突然、主演の窪田が降板を言い出した。
理由については“コロナ感染のリスクを避けるため”と発表されたものの、同時期に地上波連続ドラマの撮影は続けていた窪田に、「リスクは同じはずなのに…」と違和感をおぼえる人もいた。これについて、16年に個人事務所を立ち上げて独立した水川が、「自分が納得した仕事だけして」と夫の窪田を諭しているといった臆測も流れた。
ギャラや待遇ではなく役者の仕事に全身全霊を懸けて向き合えるか?
改めてこの夫婦の周辺を取材してみると、もっと複雑な話が飛び込んできた。
「窪田の才能を特に高く評価していたのは、水川が“人生の師”と仰ぐ、宮沢りえ(52)だと言われています。水川と宮沢は公私ともに本当の姉妹というか、親友のような間柄です。『才能を無駄にするような仕事はしちゃダメ! 役者として安っぽくなる』などと、仕事選びが自由にならない窪田に、水川を通じて様々なアドバイスやエールを送っていたのが宮沢だと言われています」(芸能プロダクション関係者)
宮沢と水川の出会いは、2011年の大河ドラマ「江~姫たちの戦国」で、水川は役づくりや女優としてのあるべき姿を、宮沢から数多く学んだと言われている。
「水川が独立、個人事務所を設立したのは『江』の5年後。
我慢をして、乗り気でない芝居をしても役者として大輪の花は咲かせられない。そんな思想に水川も、そして窪田も共感したということだろうか。
「窪田の退所に、宮沢も胸を撫で下ろしているといいます。覚悟を持って主演舞台の降板を決めた窪田を、まるで本当の家族のように見守り続けてきたわけですから」(同)
何が自分にとって大切なのかを模索しながら高みを目指す窪田の行方が楽しみだ。
(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)
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