【芸能界ぶっちゃけトーク】


 広末涼子容疑者(44)が逮捕された。軽傷とはいうものの、看護師への傷害罪での逮捕の意味合いは大きい。


 広末は、若い頃からタクシー無賃乗車騒動などの奇行で知られ、“やらかし”があっても不思議ではなかった。2年前には人気料理人とのダブル不倫の果てにキャンドル・ジュン氏と離婚。それも広末なら「あり」だなと思われていた。その後、無期限の活動休止を決めた所属事務所を飛び出し、個人事務所を設立。早々に芸能活動を再開し、ライブコンサートやテレビのバラエティー番組にも出演していた。


 知人の映画プロデューサーによれば、そんな広末に「映画のオファー」があったという。


「でも広末さんは、個人事務所のマネジャーを通じて断ったそうです。主演で条件も悪くなかったそうですが、『役柄が気に入らない』というのがその理由。彼女の立場なら早く復帰して動き出した方がいいはずなんですがね。現在のマネジャーは広末が事務所の代表なので、逆らえないと思いますよ」


 ある女性誌は「成人した長男との親子共演の打診を嫌った」とも書いている。もっとも、別の映画への出演が決まって撮影がスタートしていた。


「少しでも撮影していれば、製作側は大損になります。

製作のためのカメラやスタッフのスケジュールを数カ月単位で押さえているはずですし、他の出演者も含めてギャラが発生している。中止を決めても損害は出ます」


 そのプロデューサーは「私も彼女にオファーしようと思っていましたが、刑事事件はダメです。少なくとも2年は仕事ができないでしょう」と言う。すでに5月に予定された2つの朗読劇は中止になった。どちらも客席1000人以上の規模だっただけに、払戻金も相当額になる。


 なぜ、こんなことになってしまったのか。


 僕は彼女が独立したことに問題の原因があると思っている。以前の事務所は、彼女のデビューから担当してきた人物がいて、一緒に事務所を大きくしていった。今では戸田恵梨香や有村架純、吉瀬美智子ら売れっ子女優が多数在籍し、広末に対してもきちんとモノを言うことができ、人知れずフォローや後処理もできていた。つまり、タレントをこのようなスキャンダルから守ることができた。


 広末が今後を考えているのなら、善後策として早急に記者会見を開き細部まで話をすることだ。そうすれば、次の仕事の時にいろいろと蒸し返されることはないと思う。

周囲も広末なら「何でもあり」だと思っているからだ。


(城下尊之/芸能ジャーナリスト)


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