「あってはならないことだと強く感じております」


 9日、フジテレビから「不適切な言動があった」と発表され、担当するニュース番組「Live News イット!」でこう謝罪した元NHKの青井実アナ(44)。


 発表によれば、《フリップの演出がうまくいかなかったことでスタッフに強い口調で叱責》《速報ニュースの対応をめぐり、放送終了後、自身がつけていたピンマイクをキャスター台の上にある箱に放り投げた》などと説明されている。


 
 青井アナはNHK退社後の昨年4月、穏やかな雰囲気を買われ、鳴り物入りで同番組のメインキャスターに就任。丸井グループ創業者一族の御曹司にして、私生活では22年にテレビ東京の相内優香アナ(39)と結婚したことはよく知られているが、就任わずか1年でのスキャンダル噴出だ。放送担当記者はこう話す。


「NHK退局の直前、親族の経営する会社の代表取締役として役員報酬を受けていたことが発覚し、局内で問題となった。それで担当していた『ニュースウオッチ9』を何の説明もなく降板し、そのままフリー転身。それをありがたがって起用したフジもフジですが、そもそもアヤが付いていたというわけです」


 フジとすれば、加藤綾子(39)、宮司愛海(33)、そして榎並大二郎(39)ら人気の実力派アナを登用しても、夕方のニュース枠で最下位の定位置をなかなか脱却できなかったため、起爆剤として起用したはずだが…。それが完全に裏目に出てしまったようだ。


「榎並大二郎アナが出演していた頃よりさらに視聴率は下がっていて、2月には、テレビ東京の『孤独のグルメ』の再放送にも敗退。個人視聴率が1%台という時間帯もあり、危険水域に突入しています」(前出の記者)


 さらに、ここへ来て追い討ちをかけるようにパワハラ騒動が勃発だ。元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏(49)は、Xで《事実であれば1万%パワハラじゃないのか?》《青井氏が病的な女子アナ好きであることは業界では誰でも知ってる話》、《僕は出来るだけ早期に辞めさせたほうが良いと思うぞ。これはかなり絶対に》と私見をつづり、青井アナを猛批判。さるキー局関係者はこう話す。


「フジは2018年にも元NHKの登坂淳一アナ(53)を『プライムニュース イブニング』に起用しようとして、その発表直後に、登坂の過去のセクハラスキャンダルを報じられ、起用を見送っています。フジの“身体検査”は甘すぎるし、見る目がないと言わざるを得ない。民放の報道番組や情報番組で活躍する元NHKアナは多数いますが、元NHKアナだからといって、スキルも人柄も安心安全と安易にみなすのは危険です。民放各局もそろそろそれに気づくべき時でしょう」


 すでに青井アナの早期降板の可能性を報じているメディアもあるが、いずれにせよ、「元NHKアナのブランド」にも傷をつけてしまった格好だ。


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 元NHKアナも人それぞれ、民放で重用されている元NHKアナの話題は、関連記事をどうぞ。


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