交通事故後に搬送された静岡県島田市の病院で看護師に暴行を加え軽傷を負わせたとして、傷害の現行犯で逮捕・送検された広末涼子(44)が16日、釈放された。
警察が行った薬物検査の本鑑定の結果、違法薬物や睡眠薬などを含めて薬物が検出されなかったことが明らかとなっているが、6月に広末が出演し、大分市で開催される予定だった音楽イベントも中止が決定となるなど、広末の早期復帰は厳しいとみる向きが強まっている。
さらに9日配信の「NEWSポストセブン」によると、俳優復帰作になる予定だった映画「おんおくり」の現場では、撮影途中で広末と監督らが言い合いに発展し、中途半端な形で撮影が終了したという。また事故当日、広末は方向性や意見の違いから監督と衝突し、口論になっていたことや、助監督がすでに現場から離脱していたことも報じられている。
広末といえば、2023年6月に「週刊文春」で料理人の鳥羽周作氏(46)との不倫が報じられ、24年2月には所属していた芸能事務所「フラーム」を退所し、独立を発表した。ただ、広末は鳥羽氏との不倫騒動以前から世間を騒がせてきた。2001年7月には、ドラマの撮影期間中に都内のクラブで豪遊した後、泥酔したままタクシーで千葉・白浜町まで、約4万円分も無賃乗車をしたと報じられ、2010年3月には、子どもが通う幼稚園に車で向かう途中に、交差点手前で車と接触事故を起こしている。
かねてより、広末の言動の危うさへの指摘も相次いでいたため、今回の一連の流れに対しても《これまで何度も問題を起こしてるのに起用するのも不思議》《いつ問題を起こすかわからないお騒がせタレントを、まともなクライアントはもう基本的に起用しないわな》と、問題行動を起こした俳優やタレントの起用リスクへの意見が散見されていた。
■やす子への不適切投稿をしたフワちゃんとの共通点
「今までは、事務所に所属していたことで、きちんとしたマネジャーや事務所社長が広末さんを管理し、なんとかコントロールできていた部分はあったのではないでしょうか。問題行動を起こし、事務所を辞めた後、独立し、やはり問題を起こした同様の例としてはフワちゃんが挙げられます。『ワタナベエンターテインメント』に解雇され、フリーで活動中にユーチューバーとしてブレイクしましたが、やす子さんへの不適切投稿が問題となり、24年8月以降、芸能活動を休止しています」(芸能関係者)
大手芸能事務所から独立したタレントは、起用する側にとっても、ギャラなどの交渉がしやすく、今までは手が届かなかった企業もオファーしやすいというメリット面は確かにあるだろう。だが問題行動を重ね、事務所を退所し、独立したということは、大手事務所が「もううちでは管理しきれない」と、問題のある人間だと認定をしたという解釈もできる。
「広末さんもフワちゃんも、度々その言動を問題視されていましたが、決定的な問題が起こるまでは起用されてきました。ですが、お騒がせのイメージがあるにもかかわらず、起用が続くことで、《なぜこんな人を起用するのか?》という起用した側に批判が起こることもあります」(前出の芸能関係者)
昨今、俳優やタレントの独立も増えているが、不祥事後に独立した俳優やタレントの起用に関しては、慎重になるべきかもしれない。
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長い物には巻かれろ、ではないが、大手事務所を解雇されたタレントや俳優はその後、大体が苦戦している。【関連記事】もあわせて読みたい。