「“ご意見番”という存在自体が、もう今の時代にそぐわない、時代遅れなのかもしれませんね」(在京キー局プロデューサー)という意見もある。


 タレントの上沼恵美子(70=写真)が4月20日放送の情報バラエティー「上沼・高田のクギズケ!」(読売テレビ)で、セクハラ行為で謝罪コメントを発表したとんねるずの石橋貴明(63)について、「おもしろない!」などとぶった切っていた。


 上沼は「(石橋のように)下ネタでワッと沸かすようなバラエティーっていうのは私は大っ嫌いです」「女の子に卑わいなこと言わしてエッヘッヘッて笑ってる石橋さんの笑いが分からないし」などときっぱり。


「(石橋のがんが)治って完ぺきになって生還したら、ちゃんと謝ったらどうでしょうか」などとフォローも忘れなかったが、芸能界のご意見番の歯に衣着せぬ物言いに拍手喝采、というわけでもない。


〈この人、弱ったタイミングで、かついない時に徹底的に叩くよね。例え正論だとしても汚いやり方だと思う〉


〈同じ業界で、しかも後輩なんだから、その時に言えば良い〉


〈上沼さんもパワハラでは批判をされる立場なのであんまり言うと大ブーメランが返ってきそう〉などと“異議”を唱える書き込みの方が、ネット上では目立つ。むしろ炎上気味なのだ。


「ご意見番という存在もかつては庶民の代弁者、味方みたいな捉え方でしたが、特に若い世代にとって上沼さんのような大御所は、もはやフジテレビの上層部などと同じ、ハラスメントする側の“偉い人”にしか映らないのでしょう。上から目線で物申す“パワハラ上司”と同列の扱いをされているように感じます」(前出の在京キー局プロデューサー)



ご意見番は扱いに困る“厄介な上司”と同じ?

 西のご意見番が上沼とすれば、東は言うまでもなく、歌手の和田アキ子(75)だ。


 その和田も和田で、4月20日放送の情報バラエティー「アッコにおまかせ!」(TBS系)で、第1子となる長女が誕生したドジャース大谷翔平選手(30)の見事すぎる感謝のコメントに“台本”があるかのような発言をして炎上していた。


「共演の陣内智則さんが横からすかさず『台本、ないんじゃないですか』などとフォローを入れ、和田さんも番組中で謝罪していましたが、視聴者にとって、和田さんは扱いに困る“厄介な上司”にしか見えなかったのではないでしょうか。上沼さん、和田さんという大ベテランを相手に〈忖度するな〉というのが無理な話です。ただ、中居正広さんとフジテレビの問題をきっかけに“昭和の悪しき伝統”を一掃しようというムードが高まる中で、ご意見番も“昭和の遺物”として不要論が加速していくかもしれません」(スポーツ紙芸能デスク)


 それも時代の流れか。上沼と和田、一時代を築いた2人が“昭和の遺物”とは、ちと切ない気もする。


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 上沼恵美子という大ベテランでも「中居問題」の扱いは難しいようだ。【もっと読む】上沼恵美子が「中居正広問題」で痛恨の判断ミス…木村拓哉という“地雷”を踏んで大炎上!…では、本人の失態を伝えている。


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