日本テレビは志尊淳(30=写真)と岸井ゆきの(33)がダブル主演するラブサスペンス「恋は闇」、フジテレビは松本若菜(41)主演の救命医療もの「Dr.アシュラ」。水曜夜10時に激突する連ドラが、ともに16日にスタートした。
「日テレが昨年春の改編で水曜10時のドラマ枠を土曜9時に移動させ、“連ドラを土日に集中”させる戦略からわずか1年。再びフジと同時間帯での連ドラ対決、しかも開始日も同じということで注目を集めていました。初回の世帯視聴率は『Dr.アシュラ』がやや上回ったようですが……」(テレビ誌ライター)
テレビコラムニストの亀井徳明氏は「どんな見方をするのかは視聴者それぞれの自由。この両者を“対決”の構図で比べても仕方がないとはいえ……」と、こう続ける。
「『Dr.アシュラ』はとにかくスーパーすぎる女医、あたふたする研修医、上層部の闇など、ありがちな設定ではありますが、逆に言えば分かりやすくてカタルシスも得やすい。『恋は闇』は、設定こそ強引な印象はあるものの、サスペンスの軸が予想以上にしっかりしている印象なので、SNSの“考察班”も張り切るのではないでしょうか。つまり、視聴率ではフジのほうが上回っても、ネット上で盛り上がるのは日テレかな。これはターゲットの違いなので、どちらが勝ちとかではないです」
確かにネット上でも評価の振れ幅は大きい。「アシュラ」が《松本さんのスーパーぶりがカッコよすぎて震える》《かつての「医龍」みたいにシリーズ化も期待》という声がある一方で、《既視感だらけ》《病院が暗すぎなのをはじめ、ツッコミどころだらけ》とかなり手厳しい声もある。
リアルタイムで見たくなるのは……
一方の「恋は闇」も、《どんな展開になるのかワクワクする》《志尊くんの闇落ち感がクセになりそう》という声がある一方で、《“ラブ”は無いほうがいいかも。日テレは前クールで“ラブ”と“リーガル”を融合させようとして大失敗してるから、信用できない》なんて辛口な意見も飛び交う。ちなみに、前クールで大失敗したというのは日テレ土10の「アンサンブル」。
ちなみに、映画やドラマのレビューサイトFilmarksでの評価(4月22日現在)は、「恋は闇」は5点満点で3.8、「アシュラ」は2.6と差がついている。
「『アシュラ』は既視感は確かに目立つものの、ありがちな“同僚や患者とのほっこり場面”がないのは新鮮。そして『恋は闇』は、初めは録画や配信などで見ながら、だんだん次が気になってリアタイ視聴する人も増えていく可能性を感じます。主観的ではありますが、“実は殺人鬼かも”と思わせる役柄の志尊さんに注目しています。『眠れる森』(1998年フジ)や『空から降る一億の星』(2002年フジ)の木村拓哉さんの演技を思い出すんですよね」(前出の亀井徳明氏)
志尊淳がキムタク風なら、松本若菜は……“大門未知子”なんて声も聞こえてきそうだが、水曜10時にリアルタイムで見たくなるほど盛り上がっていくのは、果たしてどっち?
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