TBS日曜劇場「キャスター」に対する“逆風”はすさまじい。4月27日に放送された“注目”の第3話は、世帯平均視聴率10.9%(前回11.7%、関東地区=ビデオリサーチ調べ)。

2ケタ陥落危機もチラついてきたのは、準主役のヒロイン永野芽衣(25=写真)の「二股不倫」騒動とは無関係、のはずもないだろう。


「第3話は、能年玲奈改め『のん』さんの11年ぶり民放ドラマ出演という話題性があっても、数字を落としてしまった。ドラマの内容そのものが《荒唐無稽》なんて批判もありますが、ネット上は《ドラマに集中できない》《永野さんのセリフに説得力がなくなってしまっている》《ただの演技が下手な子に見えて》《不快な気分に》などと、純粋な『キャスター』ファン、主演の阿部寛さんファンの怒りの声が充満しています」(テレビ誌ライター)


 永野、そして「キャスター」で永野の後輩役を演じている韓国人俳優のキム・ムジュン(26)。週刊文春に報じられた2人は《だんだん出番を減らしていくのでは》《出なくなってもまったく問題なさそう》などと“降板”を求める声まで。まあ、妻子持ちの田中圭(40)と違って、独身のキムは単に独身の永野から“招待”されたというだけで、道義的な問題もない。とんだトバッチリだろう。


 そもそも永野、田中サイドは《不倫はない》と“文春砲”を否定しているが、「視聴者がどう受け取るかは、真偽とはまた別の問題です」とスポーツ紙芸能デスクはこう続ける。


「永野さんという若手トップ女優のスキャンダルなのに、否定の記者会見をやるでもなく、広末涼子さんの時のようにワイドショーが大騒ぎするでもなく、ドラマも通常通り放送された。何事もなかったかのような淡々とした流れが、逆に炎上をあおった感があります。SNSの反応を見る限り、《忖度が働いている》などと深読みしたり、嫌悪感を示す視聴者は少なくありません」


 ダウンタウン松本人志(61)、元SMAPの中居正広さん(52)、とんねるず石橋貴明(63)の一連のスキャンダルの根っこには“悪しき伝統”や“忖度”があったと指摘されてきたにも関わらず、芸能界、テレビ界は《まったく反省を生かせていない》《何も変わっていない》といったブーイングも目立つ。


「ネット上では《TBSも忖度している》などと、世間の不満がTBSに飛び火する動きまで出始めています。たとえそれが視聴者の“勘違い”だったとしても、今のテレビ局が何らかの力に対して忖度しているというイメージを持たれたら、かなり厳しい」(スポーツ紙記者)


 ある芸能プロダクション幹部は「関係者は、文春砲の“第2弾”があるんじゃないかと恐れている。

当人たちは否定しているわけで、それがはっきりするまで“静観”を装うしかないのでは」などと“大人の事情”をほのめかしていた。が、それで「キャスター」ファンの離脱が加速したら、主演の阿部こそ、とんだトバッチリだろう。


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