《私自身がバウムクーヘンを販売することとなりました》――元ジャングルポケットの斉藤慎二被告(42=不同意性交等罪などで在宅起訴)が4月27日、群馬県高崎市で「BaumSAITOU」をオープン。日刊ゲンダイの記者も“直撃”したが、バウムクーヘンの販売会には朝から長蛇の列ができるなど、ネット上にはその盛況ぶりに驚く声があふれた。
確かに、斉藤被告は所属事務所から契約解除されたとはいえ、もともとお笑い芸人で、以前からサイドビジネスでお菓子作りをやっていたわけでもない。それに加えて、普段の仕事からは連想できない「高崎市」というロケーション……疑問は残るが、製菓業界に詳しい週刊誌記者は、今回の販売会について「斉藤被告がいたから大ニュースになったが、お菓子の臨時販売としては典型的」と語る。
「斉藤被告の販売会は27日と29日の計2日間という臨時のもので、この手の臨時販売は全国で頻繁に行われています。また、販売する商品がバウムクーヘンというのも王道です。理由はケーキと対比させると分かりやすいですが、要は『生クリームなどの日持ちしない素材を使っていない』ため、特定の販売日に向けてかなり前から商品の作り置きができるという点があります」
もうひとつ、バウムクーヘンはデコレーションが一切なされていないため、臨時販売にありがちな雑な保管にも耐えられる点で選ばれがちなんだとか。
では、残る疑問の「高崎市」は? 前出の週刊誌記者がさらにこう続ける。
「お金がダブついている地方都市の有力者にとって、芸能人を呼んでのお菓子の販売会はバカ売れするので、ちょうどいい“投資対象”なんです。実際、斉藤被告もバカ売れしましたからね。なぜ斉藤被告なのか? それは当然と言っては失礼かもしれませんが、現在、被告の身で仕事がないからでしょう。利害が一致したという事情プラス、恐らく今回の販売会を思い立った地元の有力者が『斉藤被告のみそぎになれば』といった思いを持った“心ある人”だった可能性も考えられます」
裁判が今後どうなるかは全く見通せないが、捨てる神あれば拾う神あり。斉藤被告は世の中からまだまだ見放されていないということか。
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