今年のゴールデンウイーク最大の注目作品として前評判が高かったのが、4月25日に公開された2005年に直木賞を受賞した作家・朱川湊人氏の小説「花まんま」を映画化した、鈴木亮平(42)主演、有村架純(32)が兄妹を演じる「花まんま」(東映)。特に今年は、有村にとって女優デビュー15年目という節目の年で、「女優としてさらに大きく飛躍するためのきっかけにしたい」と、本作品への強い意気込みを有村は語っている。


 有村は2023年12月にKing & Princeの髙橋海人(26)との"半同棲"を女性誌に報じられたが、この作品の興行成績を“報道の後遺症”が払拭できたかどうかの判断基準にしようとする芸能関係者もいる。有村と髙橋は2020年10月期の「姉ちゃんの恋人」(カンテレ制作・フジテレビ系)の共演で急接近するのだが、その3年後にスクープされた"半同棲"交際にキンプリファンは悲鳴を上げた。


 特に6歳上の有村とトップアイドルの半同棲報道は、有村の女優業に「影響を与えるのでは」と心配する声も少なくなかった。実際、有村の活動を見ると、報道後に仕事が激減し、連続ドラマは昨年7月期の「海のはじまり」(フジテレビ系)だけ。映画も昨年6月に公開された「ディア・ファミリー」(東宝)のみ。関係者の間では、キンプリファンの反発を警戒して自制しているのでは……とも言われていた。


 また、この報道がどこまで影響したかは定かではないが、「海のはじまり」はSnow Manの目黒蓮(28)が主演だったにもかかわらず、全話の世帯平均視聴率7.6%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)に終わった。


■吉岡里帆の移籍の影響も


 もっとも、最近の有村の露出が減っているのは、昨年4月に吉岡里帆(32)が有村の所属事務所に移籍してきた影響もありそうだ。移籍後の吉岡の活躍は目を見張るほどで、今年1月期は松坂桃李(36)主演のTBS系日曜劇場「御上先生」でヒロイン役を演じ、来年度のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」では豊臣秀長の正室役として出演する。このままだと、有村は事務所の看板女優としてのポジションを、吉岡に取って代わられるのではないかともささやかれている。


「有村と吉岡は、誕生日も数週間しか違わず、女優としてのキャラクターやポジションも近いことから、2人をライバル視する関係者も少なくありません。有村としては『花まんま』で、2021年1月に公開された映画『花束みたいな恋をした』の興収、約38.1億円並みの数字を残し、自らの存在感を再確認したい気持ちもあるでしょうね」(芸能プロダクション関係者)


 その「花まんま」の気になる興行成績は4月25日からの週末3日間で動員8万5000人、興収1億1400万円で初登場4位(興行通信社調べ)と、今のところ鈍い出足。

朱川氏が得意とするノスタルジックホラーと、鈴木の助けを得て、有村は再び輝くことができるのか。


(芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄)
 
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