“トランプ信者”なのか。


 自民党の小泉進次郎元環境相が4月28日、訪問先の米ワシントンで行われたシンポジウムに出席し、トランプ政権との関税交渉について講演。

トランプ大統領が掲げるMAGA(メーク・アメリカ・グレート・アゲイン)に関して「私は日米関係ということで言えば『メーク・アライアンス・グレート・オールウェイズ(MAGA)』、常にこの同盟関係というのは良好」と評価し、「(同盟を)偉大なものにしよう」と持ち上げてみせた。


 4月中旬に訪米し、トランプと面会した赤沢経済再生相が「MAGA帽」をかぶった写真をホワイトハウスに公開され、物議を醸したばかり。なのに、シレッとMAGAを礼賛してしまうとは、さすがは米国の“ポチ”といわれた純一郎元首相の息子である。


■米国大使公邸での懇親会に突如乱入


 軽率で意味不明な言動はいつものことだが、最近の進次郎氏は妙にテンションが高い。先週、新任のジョージ・グラス駐日大使と面会したことについて「今後の日米関係の更なる発展を確信する初対面になりました」とSNSに投稿。以降、小野寺政調会長らと共に訪米する様子を連投しているのだ。


 ある永田町関係者によると、進次郎氏がグラス大使と面会したのは23日。米国大使公邸で開かれたニューメキシコ州、ワイオミング州両知事と日系企業関係者との懇親会でのことだった。グラス大使はホストとして会合の仕切り役を務めていた。


「知事らの挨拶が終わって一段落し、日系企業関係者がグラス氏に挨拶するため列をつくっていた。すると突然、進次郎さんが秘書と共に“乱入”。列に割り込んでグラス氏に挨拶し、写真撮影し始めたのです。

その後、日系企業関係者がいる方に歩み寄り『連休中に訪米してCSIS(米戦略国際問題研究所)とハドソン研究所で講演するんですよ。しかも、小野寺政調会長と一緒にね』と、聞いてもいないのに話していた。ものすごい“ドヤ顔”でしたが、しゃべるだけしゃべって帰ってしまった」(会合の参加者)



GW中に蠢く「ポスト石破」候補たちの禍々しさ

 不自然なほどのハイテンションには理由がある。


「進次郎さんはCSISの研究員を務めた経験がありますから、日米関係に一家言あるはずです。『オレならトランプ米国とだって渡り合える』とばかりに『ポスト石破』に向けて、アピールしているのでしょう」(官邸事情通)


 他の「ポスト石破」候補も蠢いている。「コバホーク」こと小林鷹之・元経済安保相は、甘利明元幹事長と共に訪米。NASAのジョンソン宇宙センターを訪問する様子をSNSに投稿している。高市早苗・前経済安保相は台湾を訪問し、南部・高雄市の廟に建てられた安倍元首相の銅像に献花。いつもの「安倍後継」アピールを展開した。


「参院選で自民党が惨敗すれば『石破降ろし』が始まりかねませんから、皆、今のうちから求心力アップを図っているのでしょう。ただ、進次郎さんは前回の党総裁選で底の浅さを露呈。『彼で大丈夫か』という声が多い。

小林さんはまだ早すぎる。高市さんは相変わらず党内の信頼を得られていない。衆目の一致する『ポスト石破』は不在なのが実態です」(同前)


「オレがオレが」と自己アピールばかりとは、つくづく“禍々しい”連中である。


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