元タレント中居正広氏(52)が代理人弁護士を通じてフジテレビなどの第三者委員会の報告書への反論を12日に発表後、賛否両論が飛び交っている。
元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(55)は14日放送のカンテレ「旬感LIVE とれたてっ!」で3月に調査報告書が発表された際、中居氏の人権侵害の可能性もあると指摘していたところ、中居氏の関係者から助言を求められたとし、こうコメントしたと報じられた。
「時間がかかって、『なんで今、反論なんだ』って言っても、中居さんは悩んで悩んで、自分が悪かったと思っていたんだけど、周囲が『言うべきことは言わなきゃいけないんじゃないの』っていうことになって、ここに至ったっていう経緯ですね」
それで自らの名誉回復のために動き出したということかも知れないが、一方で、15日はジャーナリストで作家の鈴木エイト氏の「中居正広氏がまずやるべきこと」としたSNS投稿を報じた記事が東京中日スポーツの芸能・社会記事ランキングでトップなど上位にあがった。
《中居正広氏がまずやるべきなのは、自身の狂信的なファンたちに対して被害女性への誹謗中層、二次加害をやめるよう釘を刺すこと》
そう主張しているのだが、なんとこの投稿はことし1月24日のもの。中居氏が引退発表した翌日のものであった。
■被害者に対する誹謗中傷や二次加害をまず何よりやめるようにすべき
改めて鈴木エイト氏に聞いたところ、こんな返答があった。
「一昨年の旧ジャニーズ事務所の連続性加害問題のときもそうでしたけれど、今回の中居氏の問題も、被害者に対する誹謗中傷や二次加害をまず何よりやめるようにすべきなんです。ところがそこは蔑ろにされ、自分の保身や主張ばかりで、今回の反論もまだそういうやり方をしているんだという印象を持ちました。性暴力事案でありながら、守られるべき被害者の人権への配慮がほとんど感じられない。自分の主張とも両立できるはずなのに、相も変わらず、ズレているといいますか、認識が欠けているという認識自体が欠如しているのでしょう。それがジャニーズという芸能界で大きな影響力のあった事務所にいたことならではの傲慢さなのか、判りませんが、故ジャニー喜多川氏の連続性加害が明るみになって尚、何も変わっていないのかと驚いています。1月の投稿の記事がまた読んでもらっているとすれば、世間でも、同じようなズレを今回また感じているということなのではないでしょうか」
被害女性の代理人弁護士は、中居氏側の反論発表のあった12日、「中居氏の今回の第三者委員会に対する文書提出に関して、現時点で被害女性としてコメントすることはありません」とした上で「このような中居氏の動きをうけてAさんら女性(元)アナウンサーに対する憶測に基づく誹謗中傷や悪意の攻撃が再び強まることを懸念しており、メディアの皆さまには特段のご配慮をお願いいたします」との声明を出している。
中居氏にとって、被害女性への二次加害という問題はどのように認識でいるのか。この件も要注目かも知れない。
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にわかに再び騒がしくなってきたフジテレビ問題。関連記事【もっと読む】「中居正広氏vsフジテレビは法廷闘争で当事者が対峙の可能性も…紀藤正樹弁護士に聞いた…」では、今後の展開を識者が予想している。