母親公認、誰がイジってもOKな実はいい人

 近頃、M-1、THE SECONDなどで花開く『大会受賞ドリーム』が定着してきたが、そんな中で気がついたらよく見る芸人が……その代表格が「ゴイゴイスー!」でおなじみ、ダイアンの津田篤宏(48)である。


「水曜日のダウンタウン」(TBS系)、「アメトーーク!」(テレビ朝日系)、「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ系)など、そうそうたる全国ネット番組で不定期ながらヘビロテ出演。

特別番組ではダイアンが冠タイトルになるなど、どんなスキマにもフィットし、活躍の場を広げている。


 芸風は昔から変わらぬ声の大きさで乗り切る「ゴイゴイスー!」。何度となくドッキリにハメられる、イジられキャラ。5月4日放送の「好き嫌いダウト最弱王決定戦」(フジテレビ系)では、アイドルの楽屋あいさつが嫌いだと明かし「多いのが嫌やもん」とガヤ芸人なのに陰キャな一面も。やってることは10年前とそんなに変わらないのになぜ今ブレークしているのか。元テレビ朝日プロデューサーの鎮目博道氏がこう言う。


「コンプライアンスにビクビクする時代に、津田さんは誰がイジっても面白いところが強み。特にお母さんと一緒に出演するようになって、人気が高まった。お母さんも息子をいじる姿に、誰がイジってもいい『母公認』感もある。時にはお母さんをかばう場面もあり、津田さんの人の良さがにじみ出て、不快感がないので起用されるのだと思います」


 うるさい、うざいガヤ芸人だからこそ、ちょっといい面が出ると非常にプラスに働く。イジられ芸人のレジェンド・出川哲朗(61)も「抱かれたくない男」から、昨年は「2024年 TVCM放送回数タレントランキング」3位に。


「出川さんのほか、泉谷しげるさんも昔は怖い人のイメージでしたが、ある時いい人だとわかると世間の評価がころっと変わり、今では好々爺の役どころを演じています。

好感度タレントは今より印象は上がりにくく、むしろ何か事件が出た時のイメージダウンが大きい。津田さんも泉谷さんと同じタイプで、好感度が上がり始めているのでは」(鎮目氏)


「うるさい」「ウザい」「暑苦しい」ガヤ芸人から一転、好感度爆上がりで津田は「イジられドリーム」に入ったか。


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 新人の頃は津田の早口がネックだった。関連記事【もっと読む】ダイアン津田君を見るたびに「最初はみんな素人」という言葉を思い返す…も合わせて読みたい。


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