社会学者の古市憲寿氏(40)が、自身のXで「X子さん側の代理人弁護士宛に質問状を送付した」と12日に明かし、波紋を呼んでいる。


 中居正広氏(52)と元女子アナのX子さん(=「週刊文春」の表記)の間に起きたトラブルについて、かねてからX子さん側の証言や第三者委員会の対応に疑問を呈していた古市氏だが、今回は全8ページに及ぶ文書を送り、より踏み込んだ形となった。


 文書では、「失恋事案」発言の真偽、9000万円と報じられた解決金の報道は事実か、示談書の漏洩元など7項目にわたって、“確認”を要求。これに対しSNS上では、《なぜ他人がここまで?》との声が起きている。まるで中居氏の代理人のような振る舞いに、《どの立場から言っているのか分からない》といった疑問の声があがっているのだ。スポーツ芸能担当記者はこう話す。


「一方で、古市氏の行動に理解を示す声も少なくない。弁護士の橋下徹氏(55)も同様に第三者委の報告に疑問を呈しており、『旬感LIVE とれたてっ!』(カンテレ=5月14日放送)では、中居氏側からの話を聞いたと明かしたうえで『当日の状況を見てもらえれば、こういうふうに「性暴力」だとか、少なくともこれだけ社会的制裁を受けるような話ではない、と感じる人も僕はすごい増えると思う』と発言していますが、有識者の中でも意見は割れています」


 中居氏サイドは、中居氏の言動をWHOの基準による「性暴力」と認定したことに対し反論を続けていたが、第三者委は、6月3日、当該女性に二次被害を与える危険性があるため、これ以上のやり取りは差し控えると突っぱねていた。


 しかし、ここへ来て、第三者による“場外乱闘”に発展した格好だ。中居氏とも関係があったさる民放テレビマンはこう話す。


「古市氏は、《ただ『週刊文春』記事に「私や私の代理人に確認もせず」という一文があったこと、また看過できない誤認があったため、この質問状を出すことにしました》と説明していますが、もともと中居氏とは『中居正広の土曜日な会』で共演経験もあり、中居氏寄りの発言をしていました。ただ実際、中居氏が『性暴力』と認定された時は、中居と仕事をしたことのある多くの関係者はにわかには信じられないという人がほとんどでした。それまでの中居氏は、収録では、いつも『叙々苑弁当』を大量に差し入れ、共演者やゲストはもちろんカメラマンから下っ端のADにまで気を使い、番組を盛り上げるために全力を尽くすまさにプロで、多くの関係者から慕われていましたから。古市氏もそういう思いはあるのかもしれません」


 その一方で、こう続けた。


「しかしそれと密室で何が起こったかは別なんです。中居氏がなんと言おうと、それは当事者通ししかわかり得ないことです。だいたい事件を起こして誰かが逮捕されたりすると、近所の人や同僚は、『全然そんなことをする人には思えなかった』とか、『いつも挨拶して、感じのいい人だと思っていた』とか言うでしょう。一度、示談が成立し、中居氏は『全責任は私個人にあります』として引退している中、第三委が出した結論に不服があるのなら、正式に法廷で異議申し立てをしたほうがいいのではないでしょうか」


 一方で、被害者女性側は、酷い誹謗中傷に悩んでいることを「文春」で吐露している。いずれにせよ、この問題、第三者の介入で、さらに混迷を極めてきたと言えそうだ。


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 中居氏、フジテレビ、第三者委員会、そしてフジテレビの親会社の株主、さまざまな思惑が絡むこの問題については、【関連記事】も必読だ。


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