お笑い芸人ゆりやんレトリィバァ(34)が15日に関西万博の国連パビリオンで英語力の高さを披露し話題になっている。「スペシャルトークセッション」として、国連パビリオン代表で国連事務次長補のマーヘル・ナセル氏らと登壇した際、通訳なしで流暢に会話し、SDGsやジェンダー平等などのテーマで持論を展開したというのである。


「ゆりやんは昨年12月から米ロサンゼルスへと活動拠点を移していますけど、2019年には向こうのオーディション番組『America's Got Talent(アメリカズ・ゴット・タレント)』に出演し、アメリカ人を英語で笑わせるジョークやパフォーマンスで評判になっていました。万博では、当地で芸歴1週間の芸人とネタをやったエピソードを喋り、ウケなかったと笑いながらも、その場でネイティブスピーカーとコミュニケーションをとっていたというのですから、ホンモノでしょう」


 と、ゆりあんを取材するスポーツ紙芸能記者。


「お姉さんの影響で幼い頃から洋楽にハマってブリトニー・スピアーズの楽曲を英語でコピーしたりして、中3のときには大好きな映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』をテーマに英語のスピーチコンテストに出場したりしてきたそうです。そして『いつかはアメリカに進出したい』という夢を持つようになり、関西大学ではダンスサークルの留学生と積極的に交流したりして、独学で英会話をマスターしていったそうです」


■石原さとみ、北川景子、芦田愛菜の名前も


 同じ芸人では、渡辺直美(37)が2021年からニューヨークを拠点に活動し、米エージェント会社と契約して活動している。こちらも英語力に長け、11日(日本時間)にはロサンゼルスでのディズニー&ピクサーの最新作「星つなぎのエリオ」のワールドプレミアに登場したと報じられた。USオリジナル版と日本語吹き替え版の両方で声優を務めたという。


 ある芸能プロダクションの社長がこう言う。


「英語を喋るというのは、もはや特技でもなく、エンタメをするならごく普通の必須スキルになってますね。女優の石原さとみ、菊地凛子、北川景子、中谷美紀、石田ゆり子、モデルの冨永愛ら英語が堪能な芸能人はたくさんいますし、芦田愛菜のように海外ロケで英語力を活かしているパターンもあります。アメリカを中心とするマーケットの大きさもありますし、円安という背景もある。さらにここ数年の日本の芸能界の風通しの悪さ、契約などを巡るブラックなところが露呈していますから、そんなところに無理して所属していたくないという考えが若い世代を中心に広がってきている印象があります」


 大谷翔平選手がメジャーリーグで活躍しているように、日本の芸能人も海外に飛び出して、活動の幅を広げていく。そんな時代が到来しているようだ。


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