お笑いコンビ「ナイツ」の塙宣之(47)が12日、創価学会青年部が運営するYouTubeチャンネル『創価学会の日常ちゃんねる』に出演。「『創価学会支部長』ナイツ塙の1日に完全密着!」と題した動画で、お笑い芸人の傍らで布教活動を行う"素顔"を公開し、話題になっている。
密着された5月某日は、6時 起床→7時 勤行→11時 ラジオ生放送→16時 漫才→18時 家庭訪問→19時 懇談会→20時 舞台稽古の過密スケジュール。この日、朝の「勤行」を1時間してきたと語った塙は、スタッフから「めちゃくちゃ創価学会員っぽい感じですけど、リスク的には大丈夫ですか」と聞かれると「リスクしかないですよ。怖いですよ」と笑いに変える場面も……。
「密着を通して、漫才協会の会長としての顔を持つ塙さんを尊敬すると語る弟子たちのインタビューや、塙さんが仕事の合間を縫って学会員の自宅に訪問して政治経済などの雑談をしたり、若手学会員との懇談会に参加する様子が収められています。彼が芸人として売れた後も活動を続ける理由として『元々学会活動っていうのは自分が売れるためにやるっていうよりは世の中を良くしたいとかそういう気持ちの方が強い』『学会のやってることはすごく理に叶ってるから』とも語っています。このチャンネルはまだ今年5月に登録されたばかりで、創価学会員向けというよりは、学会を知らない人向けにざっくばらんに発信することが目的のようです」(週刊誌記者)
創価大学出身の塙、そして相方・土屋伸之(46)も大学時代の後輩。ともに学会員であることをオープンにしてきたが、芸能人がこれほどの宗教色を見せるのは衝撃だ。だが、最近は、30、40代のタレントが続々とカミングアウトをはじめている。
■池田名誉会長の死去と公明党の支持低下で…
昨年8月には、モデルでタレントの鈴木奈々(36)が聖教新聞の連載に登場。〈私の未来部時代〉と題し、信仰を熱く語っている。鈴木はお笑いタレント・加藤茶(82)の妻でタレント・加藤綾菜(37)とともに会員向けの番組に出演したり、教義の広報にかかわっているようだ。
また昨年11月14日には、歌手の氷川きよし(47)も聖教新聞社関連の雑誌のインタビューで人生の支えになったのが「信仰だった」と告白。
「氷川も昨年の独立以降、創価学会員であることをオープンにしています。名誉会長だった池田大作氏(享年95)が23年11月15日に亡くなってから、学会は宗教団体としての求心力が懸念されていました。近年は、統一教会やオウム真理教の残党などの宗教問題が注目され、新興宗教自体が世間から厳しい目を向けられている。学会は、昔から芸能界で信者が多いとされていましたが、ほとんどは隠している。しかし、近年は一部熱心なタレントが相次いで布教活動している印象です」(芸能ライター)
また支持母体の公明党もこの数年は支持を大きく減らしており、昨年10月の衆院選では比例代表の全国得票率が現行制度で過去最少の596万票に。過去最多得票を記録した2005年の衆院選の898万票からは3割減と深刻な状況だ。そのため、今回のYouTubeチャンネル開設も「7月の参院選を意識したイメージアップ作戦という声もあります」(政治部記者)という。
もちろん、信仰は自由だが影響力のあるタレントの"布教活動"に驚いた人も多いだろう。
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