M-1ファイナリストのお笑いコンビ「インディアンス(田渕章裕・40歳=写真左、きむ・37歳」が、「ちょんまげラーメン」に改名することが発表され話題になっている。


そもそものきっかけは、18日に放送された人気バラエティー番組「水曜日のダウンタウン」(TBS)内の「改名ドッキリ」企画。

コンビである「インディアンス」に架空の団体から抗議の声が届いているという設定の中、改名を決断する過程が描かれ、複数あった案の中から「ちょんまげラーメン」になった。放送後、所属する吉本興業を通じて正式に発表となった。


NSC大阪を経て、2010年にコンビ結成した15年目。M-1グランプリでは、2019年から3年連続でファイナリストとなっている実力派だ。お笑い研究家の鈴木旭氏はこう話す。


「これまでもいろんな番組で改名企画が行われてきましたが、今回の“差別にあたる”という切り口はコンプライアンス重視の今の時代を感じさせるものがあり新鮮でした。番組の注目度は高いですし、これをきっかけに露出が増える可能性も高いと思います。過去を振り返っても、占い師や字画ありきでない改名は成功例が多いんですよね」


 鈴木氏が指摘するように、改名してブレークした芸人といえば、多くの人が何組かは思い浮かぶだろう。


「さまぁ~ず(旧バカルディ)は『夏が好き』、くりぃむしちゅー(旧海砂利水魚)は有田哲平さんが『クリームシチューが好き』という理由から。最近では、横山由依さんが提案して改名に至ったコットン(旧ラフレクラン)が思い浮かびます」(鈴木氏)


 しかし、改名が必ずしもブレークに繋がるかというと、そうとも言い切れない。


「確かに、占い師の細木数子の番組で命名された、『おさる→モンキッキー』、『コアラ→ハッピハッピー。』、『X-GUN→半丁コロコロ』などは半ばネタでしたが、いずれも不発に終わり、数年後には元の名前に戻しています。

有吉弘行の『猿岩石』も、番組の企画で一時期、『手裏剣トリオ』となりましたが、すぐに戻しています。他にも大して話題にならかったコンビ名の改名などは実はたくさんあります」(スポーツ紙芸能担当記者)


 さらに、現在有名になったコンビが無名時代の改名していた例は、枚挙にいとまがない。「ダウンタウン」(=「松本・浜田」、「てるお・はるお」「ライト兄弟」)、「サンドイッチマン」(=「親不孝」「銭と拳」)、往年の「ツービート」も、ブレーク前は「松鶴家二郎・次郎」、「空たかし・きよし」などと名乗っていた時期があった。


「結局は、自分たちが納得できるコンビ名に変えるのが一番なのかもしれません」と鈴木氏は言うが、話題になった今回の改名で、「ちょんまげラーメン」はさらなる上昇気流に乗れるのか。


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 お笑い芸人に限らず、「改名」は芸能界でたびたび話題になるテーマ。【もっと読む】セクゾから改名した「timelesz(タイムレス)」新メンバーオーディションにファン拒絶のナゼ ほかの関連記事も必読だ。


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