【城下尊之 芸能界ぶっちゃけトーク】
俳優・田中圭(40)との“不倫騒動”が持ち上がって2カ月となる女優の永野芽郁(25)。テレビCMや企業ホームページの動画が削除され、来年の大河ドラマへの出演は辞退という形で見送りとなった。
そして、ここにきて、所属事務所「スターダストプロモーション」の新人発掘オーディションの宣伝ポスターから姿が消えたと話題になっている。毎回、このポスターには事務所の主要タレントとして登場していたのだが、今の永野のイメージが悪い影響を与えないように配慮したのだと考えられる。
そもそも、今回の“不倫騒動”については、永野と田中、それぞれの事務所が関係を完全否定している。「事務所には内密に」といった内容のLINEの中身が報じられた時も、「そのようなやりとりはしていない」と否定していた。
まあ、否定していたからこそ仕事を継続していられたのだが、今回のポスター外しは、他の所属タレントがどう感じるのか、事務所が気を使って「様子見」を始めたということだろう。
こうなると、彼女の完全復活には時間がかかってしまうとみてもおかしくはない。
不祥事を起こしたタレントが元通りの活躍をすることが大変難しい時代になってしまったが、僕が思うに、今から9年ほど前のベッキーの頃に始まったようだ。当時、超売れっ子で毎日のようにゴールデンの番組に出演していたベッキーが不倫問題で番組を降板。仕事復帰しても元の番組には戻れず、5年ほど経って事務所を退社してから少しずつドラマに出演している。
当時のベッキーの取材対応と、その後に報じられた不倫相手とのLINEの内容にギャップがあり、信頼を得にくくしたのが影響した。今の永野と重なって見えるところがある。
そこで思い出すのが美川憲一だ。
少なくとも本音でウソさえつかなければ、積極的とまでは言わないまでも、支持してくれる人が出てくるのではないか。
もはや永野は“清純派”でもないだろう。大人の女優としての演技を見せて欲しい。
(城下尊之/芸能ジャーナリスト)