オンラインカジノをした単純賭博容疑で、警視庁がフジテレビの山本賢太アナウンサー(27)を書類送検したと24日報じられた。山本アナは2021年フジテレビ入社後、昼のバラエティー「ぽかぽか」などを担当していたが今月11日、オンラインカジノ利用が明らかになったとしてフジテレビが出演を見合わせていた。


 海外のカジノサイトをめぐる賭博では、同じ「ぽかぽか」などのバラエティー制作部企画担当部長の鈴木善貴容疑者(44)が23日に常習賭博容疑で逮捕されたばかり。約5年前からはじめ、今年3月から1カ月半でおよそ1億~1億7000万円を投じていたらしい。山本アナも昨年2月から7月にかけ、約1250万円を賭けてマイナス400万円ほどの収支と伝えられている。


 鈴木容疑者は自らをギャンブル依存症と認識し、会社や芸能関係者、タレントらから多額の借金を重ねて借金まみれだったとされるが、それにしても、1億円規模のカネを捻出していたという時点で、一般サラリーマンの感覚とはかけ離れている。


 実際、フジテレビには「貴社の部長が懲戒処分を受けた後にも賭博行為を繰り返し、逮捕された件なのですが、1億円は普通は無理な金額ですよ。また、約5年前に職場の先輩に誘われたと言っているようですが、そうなると今の幹部社員などから誘われたということですよね。そうなると、もうフジレビ全体に蔓延しているという認識になりますが、今後、調査をするのでしょうか?」「社員が逮捕されたとニュースを放送していますが、社長は会見を開くべきだと思います。このままでは納得がいかないです」といった怒りの声が続々と寄せられている。


「フジ社員は超高給取りで知られ、30歳で1000万円を超え、年収2000万円超がザラでした。また立場にもよりますけど、代理店や芸能プロから毎晩のように高額接待を受け、自分でも青天井の経費でタレント接待を繰り広げていた。タクシー券も使い放題で、ほとんど身銭を切るということがない。直近の平均年収は約1300万~1480万円で推移していますが、それでも放送局全体の平均約750万円を大きく上回っています」とは、放送担当の芸能記者。


「それでも、1億円規模のカネを違法賭博に充てられるような社員なんて、いるのでしょうか。結婚し家庭を持つような社員であれば、そんな貯金もないでしょう。現在40歳前後の中堅クラスに年収を聞くと『マジでそんなにもらってません』というような言い方をしています」


 となると、鈴木容疑者だけが金満生活を送っていたということか。報道によるとカジノでの収支はマイナス2400万円とされる。


■放送業界にはびこり、繰り返し続ける「裏金」などの不祥事との関連は? 


 テレビ業界で30年以上にわたって仕事をしてきた芸能プロ関係者はこう言う。


「下請けや芸能プロに業務名目で制作費を支出し、キックバックとして懐に入れるという、番組制作費の着服は放送業界で繰り返し発生している不祥事ですね。現在のフジテレビでどうのとは聞いていませんし、オンカジ逮捕の社員のことも知りませんが、往々にして、そうした民放テレビマンたちは1000万円規模のカネは自分の裁量で自由にできていたと思います。フジテレビの合コン好きのディレクターはその昔、経費で西新宿の高層ホテル群のスイートを借りて、泥酔し終電を逃した業界関係者を雑魚寝させつつ、自分は別室に女性を連れ込んでいました。そういう話がいくつもあります」


 現在の状況はもちろん全く違うだろう。


 だが中居正広氏の性加害騒動では、中居氏の接待で高級外資系ホテルのスイートルームで飲み会を開き、1泊約38万円~40万円もの宿泊費は「番組のロケ等施設使用料」として経費申請され、フジテレビが支払っていたことが第三者委員会の調査報告書などで明らかになっている。中居氏をめぐっては、寿司店での飲食代1万5235円も「番組企画の打ち合わせのための接待飲食代」として経費処理されていた。今回の事案も、一部ながらフジ社員の現在も続くような金満ぶりの証左となるような印象を世間に与えてしまいそうだ。


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