今週に入ってから視聴者の嘆きの声が止まらない。6月24日には「ロンドンブーツ1号2号」が「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)の放送で解散を発表。

25日には「TOKIO」が、メンバーの国分太一(50)の“コンプラ違反”を理由に解散を発表。さらに26日には「ダウンタウンDX」(日本テレビ系)の最終回が放送された。これら一連の出来事に連動してX(旧ツイッター)に上がっているのが、《ロンブー解散 TOKIO解散 ダウンタウンDX最終回 さよなら平成が早すぎる》という声だ。


 確かに、ロンブーが結成されたのは1993年。TOKIOがデビューしたのは94年。ダウンタウンDXが放送を開始したのは93年。いずれも“平成生まれ”だ。その3者がたった3日の間に相次いで“終焉”を迎えたとあれば、平成という時代を共に駆け抜けた視聴者から「平成ロス」を嘆く声が出るのも無理はなかろう。


 そして、その声がXに広がっていくところからして、テレビの影響力はまだまだ大きいことがうかがえる。そのテレビの影響を受けているXだが、今後、今回のようなテレビ起源の“平成文化”が終わるたびに平成ロスが起こるとするなら、Xは単に年配層の懐古主義が吹き荒れるメディアに変容し、ひいてはメディアとしての“賞味期限”が短くなっていくのではないだろうか。


 だが、ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「必ずしもそうではなく、むしろメディアとしての寿命を延ばす方向に作用する可能性が高い」と指摘する。


「今年に入ってからなのですが、X上に投稿される声が、以前にも増して『エモさ』を愛でるとでも言うべきものになっています。

要は、情緒的になっているということです。恐らく、米不足や値上げラッシュや中東情勢といった『硬い内容のニュース』に疲れた視聴者が癒やしを求めており、その結果として、『エモさ』が要求されているのではないでしょうか。そんな中でロンブー解散、TOKIO解散、ダウンタウンDX放送終了が3日連続で発生。硬いニュースに疲れていた視聴者がその疲れを癒やすべく、これらの出来事を『平成ロスというコンテンツ』として消費して楽しんでXにポストしたように感じます。この動きはXの活性化に貢献し、寿命を延ばしたと考えられます」


 昔を懐かしむ声ばかりではXの“高齢化”“老朽化”が進むと思いきや、実情は逆のようだ。


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