6日放送のフジテレビ検証番組は、大多亮元専務(66)の「女性アナウンサーは上質なキャバ嬢」発言と港浩一前社長(73)率いる「港会」のゲスさに話題が集中。中居問題以前に、フジの「社風」の問題が改めて注目された格好だ。


■セクハラギリギリのバラエティーの流れを汲む「港会」


 そんな役員2人が“ブイブイ言わせていた”時代につるんでいたタレントといえば、とんねるずの石橋貴明(63)。80年代、バブルを象徴する番組「オールナイトフジ」の出演し、とんねるずは数々の破天荒伝説とともに、お笑い界第3世代の代表格としての地位を築いた。その担当ディレクターが港前社長だったことは周知の通り。現役女子大生で構成されたオールナイターズはレコードデビューするなどアイドル化。深夜枠ということで、風俗などちょいエロテーストも含まれ、セクハラギリギリのバラエティー番組になっていた。


 このとき「とんねるず班」ができ、港ととんねるずの太いパイプが構築され30年以上フジの番組で活躍。港氏昇進のカードとなった。社長に就任した際は佐久間宣行(49)をメインMCに「オールナイトフジコ」として番組を復活させた。つまり「港会」のルーツは「オールナイトフジ」とその人脈ともっぱらである。


 一方の大多亮といえば、トレンディードラマで90年代を席巻した名プロデューサーで、当時はフジテレビ内の最大勢力。自身が担当した「東京ラブストーリー」(91年)のヒロイン、鈴木保奈美(58)との交際が報じられるなど、イケメンプロデューサーとしても有名だった。その鈴木は2021年に石橋と離婚。

ここもまた石橋と重なる部分がある。


 そんなフジの“A級戦犯コンビ”に近しいタレント石橋といえば……今年4月に早期の食道がんを発表。WEB番組「石橋とアスリートが盛り上がって三田」も3月に終了し、レギュラーはゼロに。残るは自身のYouTube番組のみという状況である。フジテレビに近しいテレビ関係者がこう言う。


「中居問題が発覚してから、コンプライアンスのない時代を謳歌したタレントは起用しづらくなっています。石橋さんの件も、そうした事情と無関係ではないかも知れません」


 石橋のその後の容体は不明だが、表舞台から遠ざかっている今、本人は何を思うのだろうか……。


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