AKB48や乃木坂46など、女性アイドルグループを次々と成功させてきたプロデューサーで作詞家の秋元康氏(67)が、6月30日に男性アイドルグループの立ち上げを発表した。


「12歳から26歳の男性に応募資格があり、この夏にもオーディションが開催されるそうです。

秋元さんの会社が、三井不動産株式会社と株式会社東京ドームと組んでこのプロジェクトを立ち上げるという、かなりスケールの大きな話ですね」(音楽関係者)


 女性アイドルグループのイメージが強い秋元氏だが、男性アイドルグループはこれが初めてではない。23年から活動している“SHOW-WA&MATSURI”というグループもプロデュースしている。


 ネット上などでは、《SHOW-WA&MATSURIを大事にして》《AKB方式になるのか》など、さまざまな声が上がっている。


「SHOW-WA&MATSURIは、SHOW-WAとMATSURIの2チームに分かれています。それぞれ昭和歌謡をコンセプトに結成されており、新グループとは方向性が異なります。むしろ、今度のオーディションでは、満を持して男性版“坂道グループ”のような正統派の男性アイドルになるのでは」(前出・音楽関係者)


■“推し活”に積極的なのは女性


 それにしても、ここにきて秋元氏は、なぜ男性アイドルグループを作り続けるのか。レコード会社関係者が言う。


「ネット配信などの隆盛により、いまの音楽界はミリオンヒットを生みにくい状況になっている。そこで、ライブなどのリアルなイベントでの収益を重視するようになっています。そうなると、グッズや握手会、チェキ会などでコンスタントに売り上げを計算できるアイドルグループはおいしいんです」


 実は、男性よりも女性の方が“推し活に積極的”というのが業界の常識だ。実際にセールスプロモーションの企画・運営を手がけるヒロモリが2024年に実施した「推し活におけるグッズ購入の実態」調査によれば、推しグッズを買ったことのある男性は72.3%だったのに対し、女性は82.2%と10ポイントほど高いという結果が出ている。


「今、女性アイドルグループもファッションやメーク術などを積極的にインスタやTikTokで公開するなど、女性ファン獲得に注力しているのも、そのためです。

今まで市場を一手に牛耳ってきたジャニーズ事務所が事実上崩壊し、男性アイドル界は今、K-POP勢なども交えて群雄割拠です。そんなおいしい市場にしっかりアプローチしてきたあたり、さすが秋元さんって感じですよね」(芸能プロ関係者)


 新グループのコンセプトは「育てるアイドル」。AKB、坂道グループに続くことができるか。


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