人気バラエティー番組「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)のベトナムロケで、第2腰椎圧迫骨折の疑いと診断される重傷を負ったのが、お笑いコンビ「ロッチ」の中岡創一(47)。


 自身の企画「ロッチ中岡のQtube」で、中岡はモーターボートを使った人気動画を再現したアトラクションに挑戦中にお尻を強打し、全治数カ月の見通しだという。

中岡のロケ中の負傷は今回が初めてではない。22年3月、中岡は同番組の撮影中に右足関節外くるぶしを骨折し、全治2カ月のケガに見舞われている。さらに、同番組のロケでは、みやぞん(40)やバービー(41)も大けがをしている。


「私、ロッチ中岡にとって、本気になって我も忘れて夢中で挑める番組があることは、本当に何にも代え難い幸せな事です。そんな番組で怪我した事に、何の後悔もございません」 


 同番組で体を張ったロケがウケている中岡は、今回のケガについてこうコメントし、殊勝な態度で鷹揚に構えているが、47歳の中岡にムチャぶりをさせた番組に対する批判の声が多くあがっている。


 中岡自身は命に別条はなかったものの、過去にムチャな企画で瀕死の重傷を負ったことがあるのが、タレントのヒロミ(60)だ。今や芸能界のご意見番的存在のヒロミだが、デビット伊東(58)、ミスターちん(61)と結成したコントグループ「B21スペシャル」が全盛の若手時代、体を張った芸でテレビで活躍していた。



1万本のロケット花火を背負って瀕死の重傷

 ヒロミは26歳だった1991年に放送されていた深夜バラエティー番組「1or8(ワンオアエイト)」(フジテレビ系)の1万本のロケット花火を背負って宇宙に行くという“人間ロケット企画”で大ヤケドを負い、生死の淵をさまよったといわれている。


「伝説の深夜番組といわれる『1or8』は“イチかバチか”という意味の番組名で、コントからチャレンジ系に企画が移っていきました。ヒロミ自身が体の25%が焼けたと話すほどの大事故で、見舞いに来たとんねるずの木梨憲武が『死んじゃうんじゃないか』と思うくらいだったと言います。ヒロミの一件で番組が終了したと言われています」(芸能ライター)


 妻の松本伊代(60)も22年に「オオカミ少年」(TBS系)の収録中に腰椎を圧迫骨折する重傷を負っている。ダチョウ倶楽部や電撃ネットワークが活躍し、コンプライアンスという概念が浸透していなかった80年代、90年代に比べて、出演者に過激な演出を強いるバラエティー番組は少なくなっている。

Z世代から絶大な支持を集めている「イッテQ!」だが、ウケ狙いで芸人やタレントにムチャぶりをさせて万が一のことがあったら洒落にならないだろう。


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 「イッテQ!」のトラブルは、出演者の負傷だけでなかった。関連記事【もっと読む】韓国ロケの「イッテQ」が放送4時間前に内容差し替えのナゼ…旧統一教会が影響か?日テレに聞いた…では、放送直前の内容差し替えという尋常ではない事態がなぜ起きたかについて深掘りしている。


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