フジテレビがお昼の情報番組「ぽかぽか」を秋以降も継続すると一部で報じられ、スポンサーなどへの影響が懸念されている。同番組はオンラインカジノによる常習賭博容疑で制作統括していた社員が逮捕され、レギュラー出演していた男性アナが6月に書類送検されている。


「中居正広氏問題などからの再生プランを進めていくのであれば、即打ち切りにするのが当然の判断であるとみられていました」とは、フジ関係者。


「ところが、スポンサーや関係者向けの編成表で番組は継続になっていたというのです。その理由として、『ぽかぽか』のような帯番組を新たに立ち上げる予算がないという財政事情のようです」


 7月に入ってサントリーや大和ハウス工業など大手スポンサー企業がCMを再開し、再生への流れが注目されているが、広告業界からはこんな批判も出ている。


「もともとフジの視聴率は長期低迷していて、今回の騒動以前から、キー局の中では下位で低迷していました。にもかかわらず、CM料金はなぜか日本テレビに次ぐ高さのまま。当然、セールスは不調でしたが、『ゼロからの再生』とうたっている割に、CM料金の見直しに動いているという話は聞かない」(広告代理店関係者)


 完全復活にはほど遠いという。


■再生の第一歩を踏み出すべき現場がヤキモキ


「6日放送の『検証番組』について、社内で『反響調査』の資料を作成しています。『言い訳番組』『スポンサー向けの番組』などの批判も含めて放送を総括しているのですが、せっかく作った資料を今後にどう生かすのかがハッキリせず、現場スタッフもヤキモキしていて首脳陣との乖離が見られます」(前出の関係者)


 現場の力なくして、本当の再生は実現しそうにない。


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 フジテレビ再生を任された清水賢治社長だが、早くもキナ臭い動きが出てきた。関連記事【もっと読む】清水賢治社長のセクハラ疑惑で掘り起こされるフジテレビの闇…『今日からシリケン』と“お触り続行”の過去…では、本人についての疑惑について伝えている。


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