1985年7月5日に「セーラー服を脱がさないで」でデビューしたおニャン子クラブ。発売から40年となった2025年7月5日に「おニャン子クラブ結成40周年コンサート」が東京・せたがやイーグレットホールで開催された。


 コンサートはファン有志による主催だが、会場にはおよそ900人の熱狂的なファンが集まった。


 幕が開くとステージには8本のスタンドマイクが並んでいる。イントロに合わせて、メンバーが現れ、センターポジションには立見里歌(会員番号15番)が入り、白石麻子(会員番号22番)、樹原亜紀(会員番号6番)、富川春美(会員番号14番)、布川智子(会員番号33番)、横田睦美(会員番号28番)、我妻佳代(会員番号48番)、杉浦美雪(会員番号50番)が登場した。


 コンサートは「乙女心の自由型」からスタート。続けて「NO MORE恋愛ごっこ」「ウェディングドレス」「かたつむりサンバ」などのお馴染みのシングル曲を歌い上げ、会場のボルテージが一気に上がった。


 ここでステージに杉浦と我妻だけが残り、トークを展開するのだが、いきなり衣装を脱ぎ捨てて、赤と白のセーラー服姿に早変わり。かつて高井麻巳子(会員番号16番)と岩井由紀子(会員番号19番)が歌った「うしろゆびさされ組」を披露。今でも現役感バリバリの可愛さで、“令和のうしろゆびさされ組”の誕生を見せてもらった。


 この後、我妻のソロで「ひとさし指のワイパー」「プライベートはデンジャラス」を披露。これまでコンサートなどで歌う機会がなかった我妻がついにこの日にファンの前で歌ってくれた。さらに欠席の吉沢秋絵(会員番号25番)の「なぜ?の嵐」を白石と横田が歌い上げた。続いてニャンギラスのステージとなり、ニャンギラスのメンバーの樹原が登場。

先ほどステージを終えた白石も戻り、還暦を迎える立見が赤いチャンチャンコ風の衣装で登場。メンバーの名越美香(会員番号9番)は欠席だったが、当時の雰囲気そのまま変わりなく見せてくれた。


 ここで会場に来られなかったメンバーのビデオメッセージが紹介。名越、内海和子(会員番号13番)、城之内早苗(会員番号17番)、コメントとして吉沢、山本スーザン久美子(会員番号32番)、生稲晃子(会員番号40番)からもコメントが寄せられた。


 再びソロコーナーがスタートして最後には新田恵利(会員番号4番)。「冬のオペラグラス」のイントロが流れると会場は割れんばかりの声援が送られた。合いの手やコールも当時のままで、完全に新田スマイルにやられてしまった。


■ラストは「セーラー服を脱がさないで」


 コンサートは終盤に入り「恋はくえすちょん」「お先に失礼」「おっとCHIKAN!」とシングル曲が続き、「真赤な自転車」「夏休みは終わらない」。そして最後は「セーラー服を脱がさないで」を歌い、夢の時間の終わりを告げた。本編終了後には客席からアンコールの声がかかり、再びメンバーが登場。卒業ソングでお馴染みの「じゃあね」を歌い幕が閉じた。


 40年経っても色あせない「おニャン子クラブ」。

これが最後だとは思いたくない。当時10代だった若者が50代となった今でもおニャン子は永遠で、今でも夏休みは終わっていない。ファンの熱気も当時のままだ。


 またおニャン子のステージを見ることができるのだろうか? 再び会えることを期待したい。ありがとう、おニャン子クラブ!


(取材・文=ブレーメン大島/プロアイドルヲタク)


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 当記事を執筆したブレーメン大島氏は、今年のアルタ閉館も目の当たりにしていた。関連記事【もっと読む】芸能ライターが語る 「スタジオアルタ」オープン当初 「笑ってる場合ですよ!」の思い出…では、本人の渾身のルポを読むことが出来る。


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